勇駒別からロープウェイで姿見の池まで一気に登れば、あとは、北海道の屋根の最高峰に達するのもさほど困難ではありません。　北海道の一番高い山ですから、360度全てを眼下に見る優越感にひたれます。
　山頂の足元すぐ西側は、地獄谷で今も白煙を噴き出しています。そのもう少し西には姿見の池や前旭岳などを見ることができます。少しずつ北に眼を転じていくと、北西の方角には、裾合平などの方向に大小の池や沼がキラキラと輝いて見えます。　北の方角には、当麻岳、永山岳、安足問岳、比布岳、鋸岳、北鎮岳、と言うように北東の方向に中央火口により形成されていった古大雪火山の山々を眺めていけます。　北東の眼下（お鉢に向かう登山道の左側）に熊の平、熊ヶ岳が見え、この裾野に裏旭岳キャンプ指定地も見えます。この北東に見える間宮岳、お鉢を結んだ遙か向こうに黒岳がみえます。双眼鏡でみると人の動きも見えます。　眼を段々と東側に転じると、赤岳、小泉岳、白雲岳、すぐ手前に後旭岳を見ることができます。北東や北の方向には、高根ヶ原の沼々や忠別やトムラウシの山々が輝いて見えます。