雲とシュプール

黒岳から見える山々



 黒岳9合日のハイマツ帯の斜面を一気に抜けるとそこはもう黒岳山頂です。ぱっと開けた眼下に神々の遊ぶ庭(カムイミンタラ)とお鉢平(中央火口)、そこから黒岳左側にまっすぐ伸びてくる赤石川が見えます。お鉢平の少し右の山に大きな雪渓が見えます。これが有名な白鳥と千鳥の雪渓をもつ北鎮岳です。 北鏡岳は、中央火口を取り巻く一番外側の外輪山(古大雪火山)の一つでそこから黒岳のほうへ凌雲岳、桂月岳と連なっています。 眼を左側の監視小屋から赤石川を通り越し、がれ場のむこうを見てみましょう。独特の形をした烏帽子岳が見えませんか。浅野匠の守や大岡越前の守が被っていたあの烏帽子です。どうです、見つけられたでしょう。その後ろが赤岳、時計回りに小泉岳、白雲岳と続いています。小泉岳は、なだらかな山なので見落とすかも知れません。これらの山々の内側にあってお鉢火口を取り巻く山(新大雪火山)は、前方少し左の赤石川の向こうから奥のほう時計回りに北海岳、松田岳、荒井岳、間宮岳、中岳とみることができます。又、黒岳からお鉢火口、間宮岳を結んだ向こうに大雪山の主峰旭岳が見えます。双眼鏡で覗いてみると山項にいる人を見ることもできます。   

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