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浅間山の西方に位置する水ノ搭山から篭ノ登山にかけての稜線は、スキーヤー
には「七千尺ツアーコース」として古くから知られています。また、池の平
湿原は高山植物の宝庫で、遊歩道もしっかりと整備されています。
長野新幹線の佐久平駅からJRバスに乗り、水ノ搭山の登山口である高峰温泉
で下車します。一番早いバスは8：00です。バスの時間に合わせて新幹線に乗
りましょう。
バス停からすぐに登山道が始まります。カラマツのゆるやかな尾根道を登る
と、間もなくうぐいす展望台に到着します。尾根上の開けたところで、次の
目的地となる水ノ搭山、篭ノ登山を見渡すことができます。少し下ったコル
から岩混じりの尾根を登ります。しだいに傾斜がきつくなり、足許の岩も多
くなり歩きづらくなってきます。
水ノ搭山は南側が開けていて、黒班山（くろふやま）とその後ろに浅間山が
わずかに頭を出しているのがみえます。また、富士山、八ヶ岳の遠望もきき
ます。水ノ搭山から篭ノ登山までは、南側が大きく切れ落ちた“赤ゾレ”と
呼ばれる崩壊したガレ場が続いています。かつての火口壁の跡のようです。
小さなアップダウンを繰り返し、草付の急斜面を登り詰めると篭ノ登山の山
頂です。篭ノ登山は2つの峰が東西に分かれています。縦走路にある山が
東篭ノ登山で、一等三角点もこちらにあります。
東篭ノ登山は岩だらけの広い頂上で、樹林がないため360°の展望を楽しむこ
とができます。西篭ノ登山、湯ノ丸山の奥には北アルプス、千曲川を挟んで
八ヶ岳、遠く富士山まで見渡せます。また山頂から40分ほどで往復できるの
で、時間があれば西篭ノ登山まで足を延ばすのも良いでしょう。
東篭ノ登山からは岩がゴロゴロとした急な斜面を、池の平の入り口である兎
平（うさぎだいら）に向かって下ります。樹林帯に入れば傾斜もゆるやかに
なり、さらにカラマツ林の中を進むと駐車場や休憩所がある兎平に到着です。
湯ノ丸高峰林道を通って自家用車で兎平にくることもできますが、夏のシー
ズン中は夜間の通行が禁止されているので注意が必要です。
兎平からは整備された遊歩道をたどり、季節の花を楽しみながらノンビリと
池の平湿原を渡ります。まさしく高山植物の宝庫で、さまざまな花が咲き乱
れています。池の平からはひと登りで三方ガ峰（みかたがみね）です。
三方ガ峰の南西側の斜面一帯はコマクサの大群生地で、コマクサ園とも呼ば
れていますが、周囲には厳重な防護柵があり、ちょっと興ざめな雰囲気です。
柵沿いにいったん右手に下がり、コルで池の平湿原からの道を併せ、再び登
り返すと見晴岳（みはらしだけ）、別名コマクサ岳の山頂です。名前の通り、
ここからの眺めもなかなかのものです。兎平に車を停めた場合はここから下
ることになります。
今回はもう少し足を延ばして地蔵峠に下ることにします。見晴岳の山頂から
指導標にしたがって登山道に入ります。カラマツ林の中を下ると、次第に傾
斜がゆるやかになり、兎平に通じる湯ノ丸高峰林道に再び出会います。林道
をそのまま地蔵峠に向かって下るのも良いのですが、すぐ近くにカラマツの
中につくられた登山道があるので、こちらを通ることにしましょう。地蔵峠
には湯ノ丸のバス停があり、千曲バスが佐久平の駅まで通っています。湯ノ
丸からの最終バスは16：00なので、それに間に合うように時間を調整してく
ださい。
＜問合せ先＞
東部町役場 0268-62-1111
JRバス関東小諸支店 0267-22-0588
千曲バス 0267-26-2600
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
