気になるカメラたち(Nikon Fマウント編)

気になるカメラたち(ニコンFマウント編)

Last update 09/09/2002

 Haniwaが日頃から気になっているカメラボディ(ニコンFマウント)について。

 お散歩など日常的に持ち歩く小さめのボディが欲しいなと思う今日この頃。あまりAFは使わないのでMF機の候補が多く挙がってしまう。

Nikon F3

ニコンF3  やっぱり、MFのカメラといえば2001年春まで製造していたロングセラーのF3が気になる。(発売開始は1980年)
 F一桁機のいいところはファインダー。100%の視野率というだけでなく、見えやピントの切れが断然いい。周辺部でピントを合わせるときにそう思う。
 ただ、F3はストロボを使うときに普通のストロボはアダプターが必要だし、巻き戻しクランクのところに接点があるので、ストロボを使うと巻き戻しのたびにストロボを外す必要が出てくる。 外さなくてもいいアダプタ(ガンカプラーと呼ぶ)AS-7もあるのだが、普通のストロボではTTLできなくなってしまう。 AS-7AS-17の併用でTTLが可能かつ巻き戻し時も外す必要がなくなるようだが、強度の問題からかニコンでは薦めていない。 F3ではストロボなど使わずに自然光でいけ、ということなのだろう。F3PやF3Limitedではペンタプリズム上にホットシューがあるが、このシューではTTL調光はできない。 だいいちF3PやF3Limitedは高すぎる(笑)。
 あとAEロックのし難さや露出表示の見難さなど語り尽くされている欠点(?)も難ありか。
重さ715g(ハイアイポイント760g)(電池抜き)。「 どこが『小さめのボディ』やねん」、と言われそう(笑)。
「ニコン物語第3回 遡るニコン史 〜 Nikon F3」へ

Nikon FM3A

ニコンFM3a  となると実用機としてはFM3Aだ。1/4000秒シャッター、1/250秒のシンクロ。ペンタ上のTTL調光可能なホットシュー。文句なしだ。 スクリーンもいい。F一桁には及ばないが、周辺部でも切れるスクリーン。
 ただ気になるのは、巻き上げレバーを予備角分引き出してないとシャッターが切れない点だ。 私は左目の方がわずかに視力がいいので厳密なピント合わせをするときは左目でファインダーを覗くのだが、そうすると引き出した巻き上げレバーが当たって覗きにくいのだ。
 あと、暗いところで露出が見ずらい(イルミネーターがない)のも気になる。 それにK3タイプのスクリーンはマット面はいいのだが、真ん中のスプリットにもマット特性をもたせているので、薄暗いところではスプリットが暗くなって使いにくい。 スプリットは薄暗いところでピントを合わせるためにしか使わないので、せっかくのスプリットが台無しだ。重さ570g(電池込み)
FM3Aのニコンのサイトへ

Nikon FM10

ニコンFM10  いっそのことFM10はどうだ。コシナのOEMだが、撮影に必要な機能は揃っている。ストロボでTTL調光できないことぐらいだ。軽いし安いし電池なしでも作動するので海外旅行にもいい。 露出もFM2と似たLED表示で暗いところでもOK。スプリットも素通しで明るい。 問題はスクリーンの古いマット部だろう。といってもFM2とマット面の特性は変わらないと思う。明るい単焦点を使う分にはファインダーも問題なしか。 ただ、他社の兄弟OEM機がプリズムに銀蒸着を施しているのに対してFM10はアルミ蒸着なので、ファインダーが暗いのが難。重さ420g(電池抜き)
FM10のニコンのサイトへ

Nikon F4

ニコンF4  一世代前のF一桁AF機。MFとの過渡期にあたったので、MFレンズの使い心地はいい。MFレンズでマルチパターン測光ができ、ファインダーも明るくて見やすい。 ただ、外形がエンジニアプラスチック製で使い込むとてかてかと光る点はよく批判される。 万能機といえるので、AF・MFレンズ混在のHaniwaにはうってつけとも思うのだが、いかんせん重い。 電池抜きで1kg以上あるのだ。お散歩用にはちょっと重過ぎる。重さ1090g(電池抜き)
「ニコン物語第1回 遡るニコン史 〜 Nikon F4」へ
「ニコン物語第2回 遡るニコン史 〜 Nikon F4 (その2)」へ

Nikon F100

ニコンF100 そうなると、現行AF機でF5の一つ下のクラス、F100しかないのか。 たしかにMFレンズも使えるし、AFでの使用は問題なし。軽いしコンパクトだし、万能選手かもしれない。 ただ、ファインダーがいまいちなんだなぁ。倍率も低く像が小さいし、F一桁に比べるとマット面の見えはそんなによくない。 値段も結構するのだ。F5のままで電源部だけ小さい機種がF100であれば良かったのだが、「F5ジュニア」といっても F5とはぜんぜん違う。 F5にはシャッターの動作を監視してきちんと露光しなかったときには警告が出る機能もあるが、F100にはそんなものはない。
 このカメラは結構電池を食うらしい。それにこの手のカメラはすぐに陳腐化するのもどうも気乗りしない点である。 買ったらすぐに新型が出そうで(笑)。 重さ785g(電池抜き)
F100のニコンのサイトへ

まとめ

 1、F3でストロボがペンタ部でTTL調光できて、露出表示がバーグラフかなんかでわかりやすい機種。
 2、1に加えてシャッターがFM3Aのハイブリッドシャッター。
 3、F5の電源部だけ小さい本当のF5ジュニア。
なんて、でないかな。1がでればすぐに買うんだが(笑)

要するに現行機でファインダーのいいボディがF5という巨大なカメラしかないのが問題なのだ。 F4もいいけど96年に製造中止されているので部品は2006年までしか保持されない。 今手に入れるには躊躇してしまう。 F3かFM3Aが値段的にもお手ごろなのかな。
マニュアルフォーカスの機械式カメラを21世紀に入って新発売したというニコンを応援する意味で新品のFM3Aを買うべきだとは思う。 ただ、巻き上げレバーが出てないとシャッターが切れないという点だけが気になる。 これは撮影するたびに邪魔になることなので自分にとっては大きな障碍なのだ。 悩んでいるうちが楽しいのか…(笑) えっ?全部買えって?勘弁してください(笑)
註:上の5つの製品写真は「ニコンデジタルアーカイブス」の「Products Folder」で公開する商品の外観の精細画像を縮小して使用しています。 これら製品写真の著作権は株式会社ニコンにあります。これら製品写真に限りニコンの書面による許諾なしで使用が許可されています。
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