ニコンガンカプラーAS-7・AS-17 Last update 26/11/2002 【AS-7】
ニコンF3の欠点の1つとして巻き戻しクランクに取り付ける方式のスピードライト(ストロボ)というのがあった。 これはなかなか凝っていて、JISのシンクロソケット(ネジ溝付き)がF3の専用TTL接点のボディ前側についているのを利用して、ボディ前面にせり出すようにアクセサリシューが付くのである。 AS-7を使うと通常のアクセサリシューにつけるタイプのストロボも取り付け可能になり、ホットシューになっているのでシンクロコードも不要になる。 ただし、ホットシュー接点とニコン仕様のレディライト接点しかないので通常タイプのスピードライト(例えばSB-28やSB-80DXなど)はTTL調光では使えず、外部調光かマニュアル発光となる。 この場合スピードライトがTTLモードになっていると、F3ファインダー内のレディライトが点滅してエラーを知らせる。 AS-7にはF3専用タイプのTTL接点も備わっているのでF3専用スピードライト(例えばSB-16A)を使えばTTL調光も可能である。
さらに次に述べるAS-17を重ねて装着すると通常タイプのストロボ(例SB-28)でもTTL調光が可能になる。
ただし、建て増しで強度の不安があるのでできればAS-7 + AS-17に直接スピードライトをつけずにTTL調光コードSC-17とブラケットかSK-8Aを使用した方が安全と思う。
ニコンF3の巻き戻しクランク基部にはニコンF3のアキレス腱とも言われるガラス製のFREと呼ばれる部品が入っていて要注意なのである。
【AS-17】
これは、ニコンF3発売後20年経ってから発売されたアクセサリー。F3専用スピードライト(ストロボ)SB-17が製造中止になるに伴い、
F3でTTL調光が出来なくなるのを救済するためにリリースされた(ただしF3でTTL調光できるSB-16Aが現行品として発売中)。
AS-17を使うと、通常タイプのスピードライト(SB-28、SB-80DXなど)でTTL調光ができる。
AS-17単独だとAS-4を使ったときのように巻き戻しクランクを覆ってしまうので巻き戻しのたびにAS-17を外さなければならない。
【その他】
AS-7、AS-17ともにニコンF3に装着状態でスピードライトの電源をONにするとF3ファインダー内の露出表示の「+-」が働かなくなるので、
ボディ内蔵露出計を使ってスローシンクロをするときはストロボの電源をOFFにして露出を決めてからスピードライトの電源を入れる必要がある。
いずれにしてもNikon F3でスピードライトを使うのはちょっと面倒だ。 シンクロ速度も1/80秒しかないのだからここはスピードライトなんか使わずに大口径レンズ+アベイラブルライトでいきたい。 それにF3はTTL調光の範囲がISO25-400なので400のフィルムを使ったときにマイナス補正が出来ない(*2)。必要なときはAS-7にSB-28で外部自動調光で十分かもしれない(笑)。 いや、どうしても補助光が必要なときはSB-28なんか使わずにAS-17かAS-7だけにSB-30という小型のスピードライトの方がいいように思う(自爆)。 *1 厳密に言うとボディにあってファインダー内で見えるようになっているのだが。■HaniwaのページHOMEへ ■カメラアクセサリー一覧へ ■BLOGへ
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