2006年11月Noviembre-

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2006年11月30日(木)
オチョモゴ。

オチョモゴでのクラブ。
みんなもうお休みに入っているので、きっと参加者が少ないだろう・・・と見越して?
性教育の講義ではなく、工作を準備して行った。
思ったとおり参加者はたったの5名だった。
今回の工作はクリスマスツリー。
みんなで作っていると、小さな参加者が次々に集まってきた。
材料もあまっていたので、彼らも一緒に工作をした。
5歳前後の子どもたちが多かったけど、意外に器用でビックリした。

2006年11月29日(水)
卒業式。

同僚の姉の息子の卒業式にお呼ばれした。
その息子はが4?歳の時に出来た子どもらしい。とても可愛い。
学校での式の前に、教会での式があった。
どうしてなのかよく分からないけど、教会での式は礼拝のようなものだった。

その後教会から学校まで親と一緒に歩き、その後学校での式が始まった。
卒業証書が渡され、成績優秀者が表彰され、卒業生が歌を歌い終わった。
思ったよりもあっさりしたものだった。
同僚によると、普段は踊りが入ったりもっと内容が多いらしい。
工場爆発事故の最後の犠牲者が亡くなってから15日たっていないので、
あまり派手なことはできないらしい。
卒業式の後同僚のおうちでお祝いのパーティがあったけど、これも踊ることなく終わった。
何がなくても曲がかかれば踊りだすニカ人が、パーティで『踊る』ことなく終わるなんて。
それだけナンダイメ中が悲しみに包まれているんだなと改めて感じた。

2006年11月27日(月)
El Chileへ。 ⇒BLOGに写真あり

Matagalpa(マタガルパ)という北の方にある町から少し行ったところにあるEl Chile(エル・チレ)という町へ。
この村では織物で鞄やポーチなどの商品を作り、
Matagalpaのお店で売って現金収入の手段にしている。
アルゼンチン人が20年以上もこの村に出入りし、彼らの自立を支援しているらしい。
ニカラグアのお土産を買おうとしても、
手に入るのはグアテマラやエルサルなどの民芸品ばかりのニカ。
とっても可愛い鞄を作っているので、自分に、そして何かお土産用にも買いたく村まで行った。
いくつか乗り物を乗り継いでやっとこさついたという感じだったけど、
色々な種類の民芸品があってみんな大興奮。
商品全部出してもらい、他の隊員に頼まれていた分、自分の分たーくさん買った。大満足♪
日本でバーゲンに行ってたくさん買った後のような満腹感!
その後Matagalpaにあるチョコレート工場に寄った。ニカで唯一チョコレートを作っている所。
ニカ人でなく、オランダ人や他の国の人が一緒に始めた工場だった。
しかも始めてからたったの1年半しかたってないらしい。
一般のチョコレートよりもカカオの含有率が高く、とってもおいしいチョコだった。
自分用に、日本のおうちに送る用にとたくさん買って帰った。
大満足の一日だった。

2006年11月25日(土)
デスペディーダ。 ⇒BLOGに写真あり

デスペディーダというのはお別れ会のこと。
今日は私たちの1隊次前の16年度2次隊のデスペディーダ。
とてもお世話になったし、みんな大好きなので、うちらはすごく気合を入れて準備した。
バタバタしたり、あたふたしたり、色々あったけど、温かい会が出来たと思う。
ほぼ2年間ずっと一緒に過ごしてきた16−2の人たちに喜んでもらえてよかった。
みんなが帰ってしまうのはとっても寂しいけど、次が自分の番なのかと思うと信じられない。
16−2のみんなも言ってたけど、過ぎてしまえば2年間なんてあっという間。
残り4ヶ月、ニカでの生活を満喫します。

2006年11月24日(金)
子ども公園。

ニカラグアの町の中心には必ず教会と公園がセットである。
もちろんナンダイメにもあるんだけど、それとは別に子供用の公園がある。遊具がある公園。
今日の図書館のクラブで、そこに遊びに行った。
いつも図書館でやってるので、たまには気分転換♪とみんなうきうきしていた。
でも今日はタイミング悪く、遊具の色塗り替えをやっていた。
中に入ることすら出来なかったので、中心にある公園に戻り、ゲーム、お話、工作をした。
先日の爆発事故犠牲者のお葬式があったため、かなり駆け足で終わらせた。
ちなみに今日は3名のお葬式が行われた。今までで犠牲者は合計12名。
私の友達は残りの5名に入っていて、近々アメリカの病院へ搬送されるようだ。助かってほしい。
もうこれ以上お葬式を見たくない。ナンダイメはとても寂しい雰囲気でいっぱい。

2006年11月20日(月)
山登り&性教育⇒BLOGに写真あり

SanEstebanよりも更に山の上に村があるらしく、そこに向かって山登り。
クァハーダを買うために山を降りてきていたおばちゃんと一緒に登った。彼女は毎日往復してるらしい。
村に着くとおばちゃんがおうちでジュースをご馳走してくれた。
麦(オートミール?)を入れたジュース。こっちの人が良く飲むジュース。おいしかった♪
その後、村を軽く一周だけして下山した。
かなり山の上にある村だけど、ちゃんと小学校があることにとてもビックリした。
サンディニスタ政権だった時代に作られた小学校らしい。
サンディニスタ政権については賛否両論あるけれど
教育に力を入れたという点は良かったんじゃないかと思った。
村に帰った後は、青少年を対象に性教育。
参加者は18名程度。家族計画をテーマに行った。
前日の子どもたち同様、彼らもとても集中して真剣に参加してくれた。
もちろん『照れ』はあったけど、色々な意見を言ったり、質問したりしていた。
こちらもとてもやりやすかった。しかもまた来てほしいと言ってくれて、嬉しかった。
やっぱり、市内よりも市外のコミュニティーでの性教育はとても大切だと思った。

2006年11月19日(日)
好奇心。⇒BLOGに写真あり

同期隊員から子ども達の為に何かしてほしいといわれていたので、紙芝居・折り紙などを持参していた。
日曜の礼拝が終わった後に、紙芝居、折り紙、手遊び歌などをした。
この2年間色々な地域で同じような活動を行ってきたが、ここの子どもたちはどこの子どもたちより
集中して参加していたように感じた。
新しい経験をする機会が少ないから、すごい好奇心なんだろうなと思う。

あまりたくさんのことは出来なかったが、目をキラキラさせている子どもたちと一緒に遊べてとても幸せだった。
慣れない生活のせいか、とっても疲れていたので午後はお昼寝をしていた。
でも・・・子どもたちは寝かせてくれない。寝ている側でちょっかいをかけてくる。
それをおじいちゃんの孫たちが一生懸命やめさせようとしてくれる。
そんな一時もとっても幸せだった。久しぶりに本当に優しい気持ちで子どもと遊べた。

2006年11月18日(土)
同期隊員の村へ ⇒BLOGに写真あり

マナグアより北に120キロほど行ったところに位置する、
CiudadDario(シウダ・ダリオ)市で活動する同期隊員の仕事を見学に行った。
彼女はニカラグア唯一の村落開発隊員で、定期的に村を訪れ活動をしている。
村の名前はSanEstebanといい、CiudadDarioからバスを1時間、そこからプチ登山をすると到着する。
お昼過ぎのバスに乗り、村には夕方に到着。
村では彼女がいつもお世話になっているある一家にお世話になった。
おじいちゃん、おばあちゃん、息子の嫁が住んでいるおうちだが、
昼間は娘とその子どもたちが出入りし、娘の一番下の子どもは夜もおじいちゃんと一緒に寝ている。

村の生活は朝5時には始まる。おばあちゃんは起きたらすぐに朝食の用意。
初めに乾燥させたとうもろこしを細かくし、それを石の麺棒のようなものですり潰しながら練り
手でまとめ叩いて形にし、じっくり焼いて、やっとこさ『トルティージャ』の出きあがり!!
お豆を煮たものと、クァハーダというチーズを一緒に食べる。
牛乳の取れないこの村ではクァハーダは高級品らしい。
お昼も同じようなご飯を食べ、夜も同じようなご飯を食べる。
出来立てのトルティージャはおいしいけど、たった4日間食べ続けただけで正直飽きてしまった。
この村は湧き水があり、水を飲みにくる牛と一緒にそこでお風呂に入る。洗濯もここでする。
電気は通っているけれど、8時にはみんな就寝。
時間がとてもゆっくり過ぎていて、何時なのかなんて全く分からないし、気にならなくなった。
ゆっくり時間がすぎるニカの生活よりも、ずーっとゆっくりした時間の流れだった。

2006年11月16日(木)
村へ。 ⇒BLOGに写真あり

彼女の配属先はNGOのSave the Children USA。
日本でもたくさんの人が知っていると思うけど、とても大きなNGO。
配属先の事務所環境はとても整っていて、働いている人の数もかなり多い。
各自PCが使える状態でクーラーもあり、トラックも数台、バイクはかなりの数あった。
彼女が仕事で行っている村へ朝から連れて行ってもらえる予定だったので、事務所見学後待っていた。
まあ、予定は予定ということで、村へ出発したのは午後2時ごろ。
村は幹線道路から比較的近くにあり、雰囲気はナンダイメのはずれのコミュニティーに似ていた。
そこである式典が行われた為、それを見学させてもらった。
本当は彼女が仕事をしている所を見学したかったので、それが出来ず残念だったが、
NGOの利点、欠点を垣間見れてよかった。
全く予算がなく、かなり行き詰っている図書館から比べると羨ましい所もたくさんあるが、
NGOはNGOなりの問題点があること、そこで隊員として働くことの難しさなども見れ、正直ちょっと前向きになった。
式典の開始時間が遅く、マナグア行きの最終バスに間に合わなかったから、もう一泊させてもらった。
Cちゃん、本当にどうもありがとう。

2006年11月15日(水)
Chinandega(チナンデガ)へ。

ある隊員の活動先を見学する為にチナンデガへ。
チナンデガは北東に位置し、マナグアから直通のバスで2時間くらい。
ニカラグアの中でも特に暑いといわれる地域だが、街の規模は大きく住みやすそうな町。
明日の朝一活動先にお邪魔する為に前日の今日チナンデガに向かった。
そして、チナンデガ隊員3人と一緒に中華料理を食べ、隊員のおうちに泊めてもらった。
思っていたよりも暑くなく、家族はとても優しく、幸せな気分でぐっすり眠った。

2006年11月14日(火)
ナンダイメで爆発事故。

今日は今後の予定を決める為に、同僚と図書館で仕事をしていた。
すると、『ドン!!』という大きな音が鳴り、その後救急車がナンダイメを走り出した。
何度も病院とどこかを往復しているようだが、初めは何が起こったのかわからなかった。
交通事故でもおきたのかなと軽く考えていたが、実はナンダイメ市のはずれにある
爆竹工場で爆発が起こっていたらしい。
負傷者は17名。しかも全員が青少年。かなり重傷者が多かったらしい。
こんな小さな町で、大惨事が起こるなんて・・・。
負傷者のうち1名は、うちの薬局で働いていた男の子。
誰かがなくなったと聞くたびに、とても不安になる。
彼は病院に送られ、頑張っているようだ。少しでも多くの人が助かってほしい。
四六時中ニュース報道され、ナンダイメが一躍有名になった。
こんなことで有名になんてなりたくない。

2006年11月11日(土)〜12日(日)
いよいよ登ります。 ⇒BLOGに写真あり

朝5時おきでガイドの待つオフィスへ向かい、荷物の量に愕然・・・。
よくよく考えれば、山の上で一泊するには食料もテントも寝具も必要。
みんなで分担した所で結構な重さ。
それに加え、寝不足・体力不足の私はかなりばてながらの登山。
初めて、途中から一人下山することを考えました。
ガイドさんの助けを借りて何とかみんなと頂上に到着!!
ニカラグアの魅力を凝縮したような風景。本当に最高に気持ちよかった。
緑の山々、青く澄んだ大空、遠くに見える海、
てんてんと見える家、自由気ままに食べまくる牛や馬、これぞニカという感じ。
テントに荷物をおき、火口まで行ってみればものすごい迫力。
直角にきり崩れた火口から覗くのは、かなり勇気がいったけど、
地面にへばりつきながら覗くと、奥の方から煙がモクモクと出てきてとっても硫黄臭い。
最近いつ噴火したのか聞くと、約4年前。そしてこの火山は4年周期くらいで噴火する。
つまり・・・・。『今日じゃないといいね!』とガイドはにやり。さすがニカ。
夕方には何にも邪魔されずに夕日をみて、夜にはどれがなんだかさっぱり分からないくらいの
星空を眺め、すごい音を立てながら赤く燃えるマグマをみて、朝一真っ暗な中丘に登って朝日をみて、
とにかく大満喫のテリカ火山。
山の頂上でのキャンプは初体験だったけど、頂上でこんなにも長い時間を過ごせて最高だった。
今までに行った事のある、登ってはすぐに降りる登山とは一味も二味も違う登山だった。

2006年11月10日(金)
Leonへ

クラブの仕事を終えて、急いでLeon市へ。
というのも、明日明後日と週末を使ってLeonにあるテリカ火山に登るため。
ニカ隊員の中に山登り隊員が何人かいて、今回は混ぜてもらうことになった♪
テリカ火山は1,061Mの活火山で、夜に火口を除くと『マグマ』が見える。
Leonで他の隊員と合流して、こじゃれたレストランへ連れて行ってもらった。
ベジタリアンのレストランで、カリフラワーのグラタンを食べた。
すごいおいしかった♪さすが大都市Leon。

2006年11月8日(水)
新大統領決定!

先程最終発表が行われ、ニカの新大統領が決定。 
結果は、 
サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)のダニエル・オルテガ 
得票率38%で新大統領となりました。 
ニカ内の混乱が起こらなくて、一安心。 
でも、これからどうなっていくんだろう。 
2年近く暮らしていて、たくさんの大切な人がいるこの国。 
もう『他人事』とは思えない。 

彼が掲げている公約の1つ。 
『飢えと失業をなくす』 

少しでもそういった状態に近づくことを、 
それを平和的な方法で進めてくれる事を心から願います。 

**以下のURLにニカラグア大統領選の記事が載ってます** 
http://www.asahi.com/international/update/1108/009.html

2006年11月7日(火)
混乱!?

候補者は大きく分けて、FSLNのダニエル・オルテガ(左) 
そしてそれ以外の5名の候補者(右)がいる。 
ダニエル・オルテガが勝つと、ニカは共産に逆戻り。 
彼がダントツ人気なわけじゃないが、
 右派の有権者の票が5つの党で分かれてしまうため、 
今回の選挙はオルテガの勝利もあるだろうと予想されていた。 

そして開票。 
ダニエル・オルテガが38.59%の得票率で勝利。 
昨日11月6日は、FSLN支持者が大興奮。 
市内をFSLNの旗を振りながらパレード。 
ところが…、アメリカからの文句がでたらしい。 
その為再度集計が行われ、今日の夕方最終発表されるらしい。 
どうなることやら…。 

FSLN支持者が怒りださないように、暴動を起こさないように、
どうか結果が変わりませんように。 
FSLNを支持しているわけではないが、 
今更結果が変わってしまえば、ニカ国内は混乱するだろう。 
そんな怖い状態だけは、どうにか避けてほしい。 
日本での選挙には、投票には行くが殆ど無関心だった私。 
こんなにも結果をチェックする選挙は初めて。 
どうか、混乱しませんように…☆ 

写真1−ダニエル・オルテガ
写真2−2位のエドゥアルド・モンテアレグレ(ALN)
     (男前です♪)    

2006年11月6日(月)
サンディニスタ勝利!? ⇒BLOGに写真あり

開票中の予想結果によると、サンディニスタのダニエル・オルテガの勝利予定。
今回の選挙は、オルテガの得票率が35%を超えないと、決選投票になる。
決選投票になれば、サンディニスタ派とそれ以外に二分されるから、
そうなればオルテガの勝利は厳しいと言われている。どうなるかなぁ。

2006年11月5日(日)
大統領選!!

今日はいよいよ大統領選。
投票は朝の8時からだけど、早く投票を済ます為に5時ごろ家を出た人々も多かったみたい。
投票場は日本と同じく、小学校や公民館のような場所。
日本と違うのは、時間通りに開かなかった投票場があったり、
勝手な判断で早く閉められてしまった投票場があったこと。さすがニカラグア。
夕方ナンダイメに帰ると、選挙前より静かになっていた。
開票までのつかの間の休息という感じ。
その間におうちに帰り、明日の開票後もしばらく家に閉じこもる予定。
やっぱりちょっと怖いのです。

2006年11月4日(土)
のんびり♪

今日はグラナダの友達のおうちでゆっくり過ごした。
選挙前でざわめいている街に出るのもちょっと怖いので、
ビールやラム酒を買って、家でDVDやテレビを観た。
ちなみにこの選挙前後は、レストラン・町中での飲酒が禁止になる。
ということで、もちろんあらかじめ買っておきました♪

2006年11月3日(金)
いよいよ。

いよいよ明後日はニカラグア大統領選。
ここ最近街の中は各政党の旗やポスターで埋め尽くされている。
最後のしめに?色々な政党が選挙カー(といっても普通の車)にのって街中を走っている。
日本とは比べ物にならないほど、人々が参加している選挙。
どんな結果になるのか、楽しみだけどちょっと怖い。

2006年11月1日(水)
お休み。 ⇒BLOGに写真あり

今日から1ヶ月、同僚が長期休暇に入る。これは突然上から言われ決まった。
11月5日に大統領選が行われるが、政権交代の影響を受けるかもしれないからと
今の政権中に今年分の休みを全て使ってしまうように言われた。
元々長期の休暇をとる習慣の無い同僚は多少困惑していた。
毎週行っているクラブ活動だけは長期の休みにはできないので、
休暇中も同僚はボランティアで働いてくれることになった。
彼女と働き出して約1年。
働き者で、明るくて、優しくて、穏やかで、おしゃべりで、責任感があって、
彼女を尊敬しつづけた1年だった。