• [種別]寺院
  • [名称]金地院
  • [宗派]臨済宗南禅寺派南禅寺の塔頭
  • [地域]洛東の有名観光コースでは中部。南禅寺の参道にある。
  • [特徴]元は北山のお寺で、金地院崇伝が現在の地に移築したという。徳川幕府の眼であった場所ならではの、豪華さ。
  • [拝観料]2002年、400円。
  • [+α]意外に空いていて、ゆったり見られること、多し。

概略

臨済宗南禅寺派の塔頭。江戸時代の怪僧(といってもいいか)、天海大僧正の懐刀である金地院崇伝が、徳川幕府の意向を受けて京都ににらみをきかせたところ。幕府は当初公家や町衆の対策に苦慮しており、そのための政治機関を置かざるを得なかったようです。(寺をそういう場所にすることの善し悪しは別にして。)

意外に見どころ、多し

建物は天井が高く、柱も太い。扁額も立派。しかし、一番の特徴は「京都唯一の権現造り」でしょう。権現造りといえば日光東照宮(徳川家康を祀る)。それが、京都にもある。徳川の出張所として機能していたことがうかがえます。

もちろん、お庭もしっかり拝観しましょう。ここも小堀遠州の名園。書院の襖絵は、長谷川等伯。狩野派に挑んだ天才の筆です。長谷川等伯は智積院が素晴らしいですが、ここも見どころです。