戻る メニューへ  色とりどりの花が流れるように ――皇帝陛下シリーズ雑想――


 皇帝陛下シリーズの第一回は2001年5月29日に公開され、今回、2004年10月20日に第九回をもって完結しました。執筆期間はほぼ三年五ヵ月。
 その間、折に触れてシリーズにまつわる雑談を小出しにしてきましたが、大部分の考えは、全部終わってから話すつもりで伏せてきました。それが執筆の原動力の一つにもなっていたぐらい。
 その機会がようやくやってきたので、ここでいろいろ話すことにします。
 まず一番に、今の気持ちを――

 長い前戯だった!

 前戯でした、八話までは。
 九話前半と後半の最後の、クリオンとソリュータの濃密なエロが、シリーズでもっとも書きたかったエロシーンでした。期間中、途中を飛ばしてそれだけ先に書いてしまおうかと、何度思ったか知れません。
 でも我慢しました。本人たちがそこにたどり着いてないのに勝手に書いちゃ、悪いもんな。ひたすら最終回のために前戯前戯。
 そうやって四十ヵ月我慢して、ようやくたどりついたエロシーン。燃えましたね。もう本人たち以上に。あの三日三晩が楽しかったのなんの。
 しかしそれも全体としてみれば前戯の一つで――本番は、エピローグ後の一夜。
 私が描写する必要もないほど完璧にハッピーで熱い夜です。十人が心から楽しんでいるはず。皆をそこまで連れていってやれたのが何よりも嬉しいです。



 しかしまとまらないな、何を書いたらいいか。
 溜まってる想いが多すぎてまとまりません。
 あまり脈絡を考えずに並べていきましょうか。
 では、次の文をご覧下さい。

「皇帝陛下は15歳!」
 皇位継承権十八番目で、ほとんど忘れられていたクリオン王子。しかし、園遊会の最中に皇帝の乗っていた船が突然沈没、皇族たちは死んでしまう。
 残っているのはクリオンだけ。
 大陸一の強国、ジングリット帝国の玉座に突然押し上げられたクリオンの運命は? 侍女のソリュータは弱音を吐く彼に何をしなかったか? 豪商ビアースと娘エメラダの計画とは? 兄貴分レグノン卿に連れていかれた帝国学院女子寮で何が? 隣国シッキルギンの王子とクリオンはある日? 前帝寵姫レザの手に光るナイフ! 儀典長官ジューディカ老も驚く「空の後宮」構想とは? 町娘ポレッカとその友人たちの眼差し! 道化のマウスが歌う宝のありかは? いけにえチェル姫のけなげないたずらとは? 尼のハイミーナは神を恐れながらも? デジエラ将軍は戦場の夜に? 蛮族族長フウのしっぽが! 陰謀の影に見え隠れするのは東の敵国タイミンの女帝の美貌か? そして北海から現われる大陸最大の敵、戦いの前に再びソリュータが!
 皇帝陛下はなんでもアリだ!

 という、とんでもない話を書いています。要するに、専制君主ならそこらの美少女ゲームよりよっぽどとんでもないことができるだろうと。浮気? 常識。
 第一話が現在半分できていまして、完成すれば50KBほど。上にあげた各ネタでそれぞれ1話を書くので、出ているだけでも14話。
 全編通せば1MBぐらい行くんじゃないでしょうか。……いつ終わるんだそんなもの。

 これは第一話公開前に、秘密の図書館の掲示板に書いた宣伝文です。大体実現できましたが、取りこぼしもいくつか。解説してみましょう。
 まずレザのナイフ。当初、レザは貴族勢力の刺客として登場するはずでした。しかしその役は教会のトラスク君がやってくれたので、刺す必要がなくなりました。
「空の後宮」というのは、何もラピュタみたいに浮かんでいるわけではなくて、「からの後宮」です。クリオンが城に普通の後宮を作るのを嫌がって、妃たちを町に野放しにしておく、それで気が向いたときにぱくっと食べに行く。ついでにそこらへんの町娘も好き勝手にいただく。後宮を維持するコストがかからない、言わば半養殖みたいなシステムを作るつもりでしたが、これはポシャりました。
 ポレッカと「その友人たち」というのは、いたんです、最初そういうのが。エコールに緑林学園騎士団(シュヴァリエ・スコリア・ド・ヴォア・ヴェー)とかなんとかいう、学園探偵団みたいな女の子たちがいて、それがまるごとクリオンの餌食になるはずだった。でも、女の子が増えすぎて手に終えなくなる気がしたので、中止。
 マウスの宝というのは、このシリーズに宝探しもののエピソード入れたかったから。この時点では、マウスはプロセジアの密偵ではありませんでした。敵がいろいろ絡んできたのでこれも中止。
 チェル姫も最初は聖霊発動のいけにえのはずでしたが、生贄聖霊システムは大明に限定したので中止。
 デジエラは……ああ、なんだ、この頃はデジエラを餌食リストに入れてたのか。しかし、見ての通りマイラが入っていないでしょう。マイラを入れたのでデジエラがはねられました。
 エピローグで出てきますが、各身分から一人ずつの王子王女が出て専制君主制がひっくり返る、という縛りがあったので、軍から二人も出すわけにはいかなかったんです。キャラ的にもかぶってますしね。
 実現できなかったのはそれぐらいか。この頃すでにグルドと「遷ろう者ども」も構想してたし。二話冒頭の「探光の行」で、極限効率の代謝を行う敵の存在をほのめかしてます。はい、ご想像の通りあれは人力カミオカンデで、ニュートリノしか排出しない敵を探していたのでした。
 あと、この文ではありませんが、第一話最後に出てきた「最終帝クリオン」という言葉も、まだ生きています。ジングリット帝国はクリオンで皇帝が絶えるので。(最終帝の称号がつくのは、もっとずっと先の死後で、それを本編で書けなかったのは失敗ですが)
 次の政体は、八人の王子王女が絡むものになるでしょう。それがどんなものか、ここでは書きません。隠すわけじゃなくて、1.私もまだはっきりわからない、2.わかったとしても続編を書くとは決めていないので、蛇足になる、3.ここで書くのは野暮だろう、みんな想像したいだろうし。――という理由。
 
 ともあれ、大体の伏線は本編で消化できました。



 九話を書いているときに思いついたネタ。漫画で言えば巻末四コマみたいなもの。

デ「戦略目標は八人全員が身籠ることだ。各員、奮励努力しろ」
マ「閣下、その」
デ「なんだ。戦術と作戦は任せるぞ」
マ「私はそろそろ、月のものが来るのですが……」
デ「……」
レ「それよりも、チェル姫は受胎できるのかしら」
チ「じゅたいって何?」
デ「…………」
エ「というよりね、月のうち受胎できる日が一週間ぐらいとすると、八人が同時に受胎する確率は百万分の九ぐらいしかないんだけど」
デ「……………………………………」

 まあ、クリオンは皇帝なので命中力も抜群、と。
 上にも書きましたが、エンディングで八人が赤ちゃんを産むことは最初から既定事項。デジエラはこの縛りにも引っかかってました。ちょっと年齢高いので。それに彼女は性格的に赤んぼ産まないでしょう。
 チェルはちょっと悩みました。年が年だし。しかしここで、皇帝陛下シリーズの縛りの一つを適用しました。
 それは、リアリティとエロが対立した場合は、エロを優先するということ。
 シリーズに数多く設定した裏テーマの一つに、この話は究極のハーレムものだ! というものがありました。あ、これは章を改めるか。


 
 何度も大声で言っていますが、皇帝陛下シリーズはエロ小説です。そのテーマはエロであって以下略。
 では、究極にエロい小説ってなんだろう。
 まず女の子が複数必要なのは当然だよな。エロとは非日常性であるからして、一人だけだとどんなに愛があってもマンネリ化する。これは源氏物語からラブひなやシスプリまで、延々と証明されている。そこでハーレム決定。
 ハーレムにすればただちに究極かというとそうでもない。まず、たいていのハーレムものは、最終的にヒロイン一人を選んでおしまい、という形式が多い。そうならずに、女の子たちと絆を確かめ合って終わりというのもあるけど、その場合はたいていやってない。やったとしても過去形で、最後はやはりヒロイン一人に愛を誓い、これからは君としか寝ないよ、と宣言する。
 ここで一つ突き抜けてみる。最後まで全員とやってるのが真のハーレムものじゃないか。手を出せない女の子が残ったら悔しいじゃないか。(この辺がBBSでの「全員やる」宣言の根拠で、エロゲやAVGのフラグの立たない女の子への怒りの発露。それでもなお手を出せなかったデジエラの発生で、全員征服の難しさを知った)
 そしてもう一つ突き抜けてみる。やっただけじゃ征服じゃないだろう。やっぱり孕ませちゃわないと。セックスって結局は生殖行為なんだから。生殖につながらないフェティシスティックな行為にもエロはあるけど、それじゃちょっと物足りない。
 さらにもう一つ突き抜けてみる。孕ませて終わりじゃあつまらない。雄って確かにそういうものだけど(精子ぶちこんだだけでいなくなる雄が、自然界にはなんと多いことか)、人間なんだからもっと深みのある行動を取りたい。ちゃんと子供産ませて、育てさせて、母親も子供もひっくるめて見守るのが、本当の征服なんじゃないか。

 以上の考察過程によって、皇帝陛下は多人数ハーレム本番ものになり、クルビスク九連戦ではキオラ以外全員が膣内中出しになり、チェル姫もがんばることになったわけです。
 いやもう、こうして書くとめちゃくちゃ男性至上主義だな。その辺、女性読者はなんで平気なのか、よくわからないんですが。


 
 ストーリー上の要請により、エロシーンでは時にものすごくストイックにならなければいけませんでした。変な話だけど。
 たとえばアナルセックス。皇帝陛下シリーズでは女の子相手のアナルが出てきません。(出てきてないよな、大神官以外は)。前派の私ですが、たまにはお尻もしたくなります。が、クリオンは基本的に子作りのためにやってるはずなので、お尻でできませんでした。
 また、クルビスクでも。全員種付けという任務があったので、口だの尻だのへ行ってる余裕がありませんでした。クリオンは九人で計十回もいってるんだから、その上一回や二回別のところでいっても構わないだろうとは思ったんですが、それは私の体力的に無理だった。あのシーン、すごい消耗しましたよ。
 まあ、お尻分についてはキオラとクリオンに担当してもらったので、それでいいかと。



 女装少年についても言っておくか。
 このシリーズでは、世間のたいていのエロ作品と同じように、汎ユーザー的なエロを目指すこともテーマの一つにしました。いろんな人の好みに応えることね。
 それに加えて、エロを書くのに手加減するな、というこだわりもあった。手加減とはこの場合、「こういうタイプは好みじゃないからやれないなあ」という自分の感情。
 だったら男だってためらうな、と。
 人によっては、皇帝陛下の要素の中でそれが一番大きな壁になっているでしょう。それも、男の子を犯すだけならまだしも、ヒーローが男にやられるって、他にあんまりない。
 しかし私は、ダークシュナイダーみたいに攻めるだけの雄って、実は弱いんじゃないかと思ってしまうので。
 サディストはマゾヒストの裏返しだなんてよく言われますが、ものごとはたいてい裏表両面あるものです。片側だけじゃ本質を捉えたとは言えない。攻めるばっかりの主人公じゃ薄っぺらい。
 そこで――ここはちょっと傲慢なんですが――究極に理想的な主人公にするために、クリオンはリバーシブルになりました。強く正しく、だけじゃなくて、美しく。
 だから打ち明けると、皇帝陛下シリーズの一番の美人は、レザでもソリュータでもなくてクリオンだったりします。

 しかし、手加減するなと言いつつ、一定の線を引いていることは認めます。
 スカトロやグロをやっていません。デブ、ハゲ等もやっていません。
 この線の名称は、要するに清潔感です。シリーズ中、一貫して清潔感を出すようにしました。この基準は固定的なものではなくて、三年半の間に私の感性の変化とともに移動しました。たとえば第一回では「ペニス」「愛液」などの用語を使っていますし、その後もかなり後まで「肛門」とか「膣」とか使っていますが、九話あたりになると比喩表現がほとんどになりました。直接的な用語が下品に感じられるようになってきたからです。
 しかしそんなことを言いつつ、匂いを嗅いでみたりおしっこさせたり足をしゃぶったりなんてことは結構やっています。これはちょっと言いわけできないか。
 いくらか降参します。つまるところ、私が下品・不潔と感じないレベルで、可能な限りエロくなるような線引きをしました。女装少年についても同様です。
 もしくは、私がエロいと感じる行為を、不潔でないように見せかけた。
 この方面での理論武装はそれが限界かな。

 ●

 ちょっと話は変わりますが、二次創作の可否について。
 私のサイトのBBSで、他人のキャラを勝手にいじってもかまわない、というような意見表明をしたところ、それはいかがなものか、という指摘がありました。
 これについて私は、一般論として「作り手は製品の用途を制限できない」と考えています。また、主体的な意見としても「作り手は製品の用途を制限するべきではない」と思います。
 たとえばナイフという道具があります。ナイフ職人としては、これは鉛筆削り用、これは魚捌き用、これは人殺し用などと考えてナイフを作るでしょうが、鉛筆削りナイフに魚を捌くななんて注釈はつけないでしょうし、つけても意味はありません。買った人が使いたいように使うでしょう。
 サプライヤーとユーザーの関係とはそういうものです。
 しかしこう書くと、個性のないナイフなんかと物語のキャラクターを一緒にするな、というような反論が出るでしょうね。キャラクターは人生と人格を備えたものであり、それを勝手にいじることはキャラへの(それに作者への)冒涜である、とか。
 理屈でもってこれに再反論することはできますが、どうも面倒くさくなってきたので、ちょっと角度を変えて書いてみます。――たとえば私が「ソリュータは永遠至高のヒロインであって、性格上フェラチオはしても脱糞はしない、そんな下劣な行為をさせようとする二次創作者は許さないし、私の読者としても最低だ」などと表明し、ファンの方がそうだその通りだなどと囃したてる、という図を想像してみてください。
 笑えるでしょ。何言ってんだこの独りよがりの男と腰巾着どもは。

 創作者が自己の創作物への愛を表そうとするなら、創作物自体のブラシュアップに力を注ぐべきです。創作世界の外に防壁を張り巡らせようとするのは、創作物の脆弱性を認めることであり、それはとりもなおさず創作者としての敗北宣言です。



 がらりと話は変わって、作中に出てくる名詞について。何か薀蓄のあるものを取り上げてみます。
 クリオン、ソリュータは出典なしの造語。チェル姫の妙なスペルは、ヒエログリフやクレタの線文字Bなどが子音表記だけなので、古い部族の出であることを表したつもり。シエンシアらプロセジアメンバーは言うまでもなく科学(っぽい)用語。ラブリスはナイフの名匠から(スペル違うけど)。チュロスはスペインのパン。ゼマントの「ロフォーテン」は、ポーの大渦巻きへの下降に出てきた諸島の名前で、なんとなく凄かったので。キンロッホレヴンはスコットランドの地名。 
 ズヴォルニクはボスニアの都市名だけど、語感だけで採用したので意味を知らない。いろいろ悲劇の町。ロウバーヌはご想像通り出身は日本の関東大震災で語意は「裁きの災害」。シリンガシュートは造語で、表記の意味はチェル姫に同様。チュルン・ヴェナは世界最大の滝エンジェルフォールだけど、ググってもヒットしない(チュルン・ヴェガというのはある)。記憶違いなのかなあ……。アンサンジンはそのまま、アサシン引っかけ。
 サガルマータはエベレストの別名(火山じゃないけど)。タングスタイン(タングステン)は銃弾に用いられる金属。キシューハの元は漢字だけどカッコ悪いからここでは書かない……。マートネールは元素表の下のほうからできるだけ重い元素を選んだつもりだったけど、今見たら該当元素がない。何を見たんだ当時の自分。ベテルギュースは既知最大の恒星。アルクチカはロシア語で北極星。ジーグンは中国語でレーザー。バオバアブは文字通りアフリカの巨木。ノクトロフォルクは造語。

 こんなところかな?
 ネタが割れるとなあんだと思われるものも多いので、駆け足で紹介しました。



 皇帝陛下シリーズは長期間にわたった話なので、私の感性だけでなくキャラの言動も微妙に変化しました。第一話のクリオンはけっこう男の子っぽい話し方をしてるけど、後になるともっと可愛らしくなってる。チェル姫は第五話で敬語を使っていますが、本来はもう少し子供っぽいしゃべり方。一人称や人から人への呼びかけも可能な限り統一したつもりだけど、順列組み合わせが膨大なので、徹底し切れなかったところも。(例:ソリュータ→マイラは、「マイラ様」だったり「マイラ」だったり)



 某女性からの指摘。「服装のセンスが40年前で止まってる」
 _| ̄|○
 その通り。努力はしたけど、服飾って手に負えなかったよ。
 綺麗な下着があったほうが萌えるので、ショーツとかブラとかつけさせましたが、中世にそんなものなかっただろうな。



 エピローグの指定BGMは、カラフルキッスというゲームの曲です。公式サイトからダウンロードできるので探してみてください。
 公開当時に話しましたが、八話にも指定BGM指定があります。坂本龍一「戦場のメリークリスマス」、オーケストラ版限定。とてもいい曲です。
 皇帝陛下全体としては、もちろんサクラ大戦3の「御旗のもとに」。空前の名曲です。それにクロノトリガー・メインテーマ。王都フィルバルトではラグナロクオンラインのプロンテラの曲かな。



 このシリーズは、膨大な先行作品へのオマージュです。創作物はたいていそうなんですが、これはあえてそれを隠さず露骨にやってる面が強いです。
 まずアルスラーン戦記。少年皇帝が強国の主になり、東奔西走してがんばるというのはそのまま。それにSLGのラングリッサー。指揮官に指揮範囲が設定されていて、その範囲内では部下が強くなり、指揮官自身も強力なところとか。ファイアーエムブレムも。ユニットたちがただの数字ではなくて一人ずつ個性をつけてキャラ立てされてる点。これは遡れば戦国武将や三国志に通じるかな。
 クロノトリガー、ドラゴンクエスト、サクラ大戦、ファイブスターストーリーズ、ロードス島戦記、その他影響を受けた作品は数知れず。
 


 ひとまずこの辺りで切り上げてみます。
 今後も私のサイト「Forbidden DOOR」で皇帝陛下の話をするかもしれません。また覗いてみてください。
 そして……わかってますはいわかってます、外伝、あるいは続編ですね。
 外伝の案はいろいろ持っていますが、妃たちのどれか一人を書くと他の子も書きたくなって収拾がつかなくなるので、まだ躊躇っているところ。書くとすればやはりデジエラが最初かな。
 続編の案もあります。が、それはもう一度この大変な苦労をするということ。それも今作以上のクオリティでなきゃ自分で納得できないので、はっきり言って難しいです。下手すると生活できなくなってしまう。
 だから、続編は期待しないで下さい。

 もし外伝を書くならば、それらは今までどおり秘密の図書館に載せていただこうと思っています。



 最後に。
 読者の皆さんの応援が、社交辞令でなく本当に、この話を書く原動力でした。
 最高の感謝を!

2004/10/22 扉行広





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