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「お兄ちゃん、ボク妊娠しちゃううっ!」

「おにーちゃん、まだ出しちゃだめだよ?」
 そう言って妹は小刻みにいたずらっぽく腰を動かす。そのたびに、俺のものを包んだ粘膜がつるつるとねじれる。締め付けが波のように強まり弱まり、俺はため息をつく。
 妹は、俺をもてあそぶのが好きだった。
 どこで覚えたのか知らないが、ある朝目覚めると、朝立ちの俺のペニスにまたがって、目をとろりと潤ませて動いていた。
「出したらボクが妊娠しちゃうよ? 絶対ダメだからね」
 ぱたぱたと汗のしずくを振りまき、白く曇るほど熱い息を吐いて、妹は俺のペニスをまるで道具のように使った。
 そして、最後には、胎内のこわばりの痙攣をからかうように、きゅうっと管を締め上げて、うっとりと目を閉じて絶頂する。
「おにーちゃんの……硬ぁい……」
 俺が耐えられなくなって自分から腰を使おうとすると、ひょいと飛び降り、ショーツを引き上げながら小悪魔のように笑って、手を振る。
「今朝もありがと、おにーちゃん♪」
 そして、ポニーテールをひるがえすと、汗の香りを含んだセーラーのままで、素早く学校へ行ってしまう。

 そんな危険ないたずらを、今日も妹は挑んできた。
「ほらほらぁ、ピクピクしちゃってるよ。だめだからね、イっちゃ……」
 妹はいつも服を着たまま俺を犯す。すぐに逃げ出せるようにだろう。
 もし俺がブチ切れてこいつを捕まえ、中出ししようとしたら、
 即座に家の外まで走り出すに違いない。
 そういうギリギリのスリルを、こいつは楽しんでるんだ。
 俺は今まで耐えてきた。だが、今日は違う。
 両親が離婚した。明日、こいつはお袋と一緒に東京へ行ってしまう。
 会えなくなる前に、見返してやりたかった。
「あと一分我慢してね、ボク、イクから……はんんっ……」
 シーツが染みになるほど濡らした妹が俺を深々と飲みこんだとき、
 俺は体を起こして、強引に唇を奪った。
「んふッ!?」
 目を見張って硬直する妹に、俺は毒を吐くように言った。
「今までよくももてあそんでくれたな、オイ。我慢にも限界ってものがあるんだぞ。 今日こそ逃がさず出してやるからな、そう思え」
「お、おにーちゃん……ボク、妹だよ! だ、出していいと思ってるの?」
「今さらなに言ってやがる、さんざん使っといて」
「出さないと思ったもの! 兄妹なら絶対出されないから大丈夫だと思ったんだもの!」
「知るか」
 つぶやいて俺は妹の服に手をかけた。レイプ犯のようにセーラーを裂き、スカートを引きちぎり、ブラをむしり取って、全裸にした。しかもその間腰は一ミリも離さず、妹の奥に食い込ませたままだ。
 小学二年の時に見たきりの妹の体は、どす黒い欲望をもよおさせるような、白く柔らかな肉に育っていた。しゃぶりついてやろうした。
 だが妹の目を見た俺は思わず手を止めた。
「おにーちゃん……やっと……」
 妹は、欲情とは違う涙を浮かべて、うっすらと微笑んでいた。 
「な、なんだ?」
「ボク、ずっと待ってたんだよ。おにーちゃんが覚悟してくれるの……
 いつか出してくれると思ってたのに、ずっと我慢するんだもん。
 頑固すぎるよ……
 決心したんでしょ? 中で出して……」
「おまえ……それで……」
「もっと早く気付いてくれてたら、いっぱいできたのにね♪」

 俺たちは固く抱きあった。もう何も気にかける必要はなかった。向かい合った座位で、服にも敵意にも邪魔されずに、肌を合わせ肉をつかみ粘膜を重ねて愛しあった。
「お、お、おにーちゃあん……強すぎィ……」
「仕方ないだろ、ずっと我慢してたんだから!」
「そーだよね。したいよね。して、おもっきりしてェ……!」
 奥へ、可能な限り奥へ俺のペニスを迎え入れようと、妹が蜜を流す。導かれるままねじ込んだ奥に、こりりと硬いものが当たる。
「ひんっ!」と叫んで妹が呼んだ。
「そこ、そこに出すの、おにーちゃんのあったかいの! 忘れられないように刻んで、ボクの中に残して!」
 しなやかな腕と足が、強く強く俺の肩と背に巻き付き、妹の柔らかなあそこが蒸したように熱くなって、きゅうっと縮んだ。
「おにーちゃん、ボク妊娠しちゃうううッ!」
「しろ、妊娠しろッ!」 
 細い体を背骨も折れそうなほど抱きしめると、俺は力いっぱい妹の尻を引きつけ先端をねじ込み、ありったけの熱を腹の中にぶちまいた。
「あ! ……これが……おにーちゃんの……」
「いいか……?」
「うん……すてき……とくとくして……あったかあい……」
 そして俺たちは、最後のキスを柔らかく交わした。

――終わり――





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