阿倍朝臣虫麻呂
あべのあそみむしまろ
- 生没年 未詳
- 系譜など 父は未詳。母は安曇外命婦。従姉妹に坂上郎女がいる。氏名は安倍にも作る。
- 略伝 天平九(737)九月、外従五位下。同年十二月、皇后宮亮・従五位下。天平十年(738)閏七月、中務少輔。同年八月、右大臣橘諸兄家の宴に臨席、歌を詠む(万葉8/1577・1578)。天平十二年(740)九月、藤原広嗣の乱に際し、勅使に任命される。同年十月、佐伯常人と共に軍を率い、豊前国板櫃河で反乱軍と対戦、戦功を挙げる。十一月、鈴鹿郡赤坂頓宮において供奉者への叙位がなされ、この時従五位上に昇叙。天平十三年(741)閏三月、広嗣の乱鎮圧の戦功者として、さらに正五位下に昇叙される。同年八月、播磨守。天平十六年(744)一月、諸卿大夫が安倍虫麻呂家に集い宴(万葉6/1041)。天平十七年九月、八幡神社(宇佐)に派遣され、奉幣。この時も播磨守。天平勝宝一年(749)八月、紫微中台の大忠を兼ねる。天平勝宝三年(751)一月、従四位下。天平勝宝四年三月十七日、卒す。時に中務大輔従四位下。
関連サイト:阿倍虫麻呂の歌(やまとうた)
表紙へ