ジョン・デンバー

 この人の人生を考える時、なぜか諸行無常という言葉を思い浮かべるのは僕だけだろうか。若くしてシンガーソングライターの人気者になり(若い時に苦節時代はそれなり有ったらしいが)美人の嫁さんとコロラド州アスペンというアメリカの超高級リゾート地を根城に世界を飛びまわっていた。(文字通り自家用機も持っていたし)

 ただ、子供に恵まれずその替わりたくさんの養子を育てた。中年以降は(僕も気を付けなければならないが)奥さんと離婚し、それでも世界の恵まれない子供たちのためのコンサートツアーを続けていた。

 しかし、結局酒に溺れるようになり、自らの飛行機と共に空に散ってしまった。一説には酒酔い操縦だったという。

 

緑の風のアニー

 原題は「Annie’s song」である。アニーは別れた奥さんの名前なのだが、もちろんこの曲がヒットした時は幸福の絶頂にいたのだろう。ひたすら愛情あふれる歌詞である。僕もラブレター用にフレーズをパクったりしたものだ。

 カラオケで僕はよく唄ったものだがこのところ高いキーが出なくなってしまい、ご無沙汰をしている。特にジョン・デンバーが死んでからは悲しくて唄えなくなってしまった。未亡人になったアニーに会ってみたい気もするけれど。

 

太陽を背にうけて

 たしか日本ではCMソングになったんじゃなかったかな。よってサビの部分はよく憶えているが、ヴァーズのメロディーが少し怪しい。スローテンポのバラードということもあってなかなか難しい曲なのである。

 ただ、なぜかこの曲が好きで気分がノッテきて周囲の迷惑が気にならなくなるといつのまにかリモコンに手が伸びてしまうのである。気を付けて欲しい。

 

カントリーロード

 カラオケではよく確かめないとオリビア・ニュートンジョンバージョンのカラオケが出てきて驚くことがある。編曲が違うのは曲の出だしだけだと思うのでとりあえず唄ってしまう。それにジョン・デンバー版よりキーが低いので唄い易いようだ。

 と、言っているうちに先日行ったカラオケBOXにはジョン・デンバーの曲が一曲も無かった。寂しかった。


2001.7.28掲載