6mm径の鉄丸棒を使ったアイアンサイン(表札)です。
家庭溶接機を使った始めての作品です。。
W600XH150の大きさです。

 
13mm径の鉄丸棒2本を、平鋼で挟んで溶接した冶具を使って、6mm径の鉄丸棒を曲げていきます。
テコの原理を利用するので、思いのほか簡単に曲がります。


丸鉄棒が短くてテコの原理が効かせづらい場合は、メガネレンチを利用して曲げます。
この方法はメガネレンチを傷めますので、高級品の使用は避けた方が無難です。
私は100円ショップで購入したレンチを使用しています。
10mm位の鉄丸棒はこれで簡単に曲げることが出来ます。


R(半径)が、小さい場合はバーナで、鉄丸棒を熱してからプライヤー等でつかんでゆっくり曲げます。
十分に熱してから曲げると、飴の様に簡単に曲がります。
只、このときの材料温度は1000度位になりますので、厚手の皮手袋は必需品です。
又、冷めるまで時間がかかりますので、間違っても素手で材料に触れないよう注意が必要です。


アルファベットの「S」の様な形状の文字は、長めの材料で形を作り、最後にバランスの良い長さに切断します。
切断にはディスクグラインダーを使います。(金ノコでもOKですが、結構辛い作業になります。)


バランスを見ながら、必要な文字を作っていきます。
紙などにかいた文字のデザインに合わせながら作りますが、最終的には現物でバランスをとる事が必要になります。


文字の曲げ加工が終わったら、アーク溶接に入ります。
溶接の最中に材料が移動しないように、しっかり固定します。
この大きさの材料では、溶接後には全体が高温になりますので、取り扱いには注意が必要です。
見た目では温度がわからない為、常に意識していないと火傷をします。(私も3度ほどうっかり触ってしまい、大変な思いをしました)


溶接機は、ホームセンターで販売している、100Vの家庭用の物です。使用率20%の物ですが、この程度の溶接には問題なく使えます。(それなりの練習は必要ですが)
只、今後大物にチャレンジする時にはもう少し大きな物が欲しくなると思いますが。


文字をベースなる丸棒にバランスを取りながら溶接して行きます。
溶接時のガスが気になるため、排気用のダクトを使っています。
左に写っている白い球形のものは、500Wの工事用ライトです。
保護面を付けると、溶接箇所が全然見えなくなる為、ライトを点けて見やすくしています。


溶接作業が終わり出来上がりです。
ディスクグラインダーにつけたワイヤーブラシで、全体を磨きます。
壁面に取り付けるためのブラケットも溶接しました。


塗装を行い完成です。


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