出張の朝は早い。特に冬は空港に着く頃に夜が明ける。飛行機はまだ寝ているかのように羽を休めているが、周囲は荷物を積み込んだり給油をしたりとまるで朝の身支度のような忙しさだ。そんな光景の向こうに朝がゆっくりと明けて滑走路のはじをオレンジ色に染めていく。翼の向こうの地平線のオレンジの色。そんな中でゆっくりと目覚め、これから飛び立とうとするジャンボを見ていると勇壮な気分になる。
2001年2月
もどれ
お家にお帰り