鉄道ゲームは数も多く、ボードゲームでは一つのジャンルを形成しています。 鉄道というものは、線路や駅などの形があり、盤上に表したときにわかりやすいためでしょうか。ボードをつくるときに、そのデザインを地形図にするのがわかりやすく、その上で何かを作ったり何かを動かすとしたら鉄道がもっともわかりやすいということなのでしょう。 ビジネスゲームにもレースゲームにも旅行ゲームにも、いろいろなものに応用が利くということもあるのでしょう。 部屋にいながらにして遠いところに旅のできる旅の出来る鉄道ゲームは、まさにボードゲームの醍醐味を100%引き出すものなのかもしれません。 特にボード上に線路を書き込んでいくものは、毎回異なったゲームが楽しめ人気があります。
イギリスのゲーム少年デビッド・ワットが作った線路引き鉄道ゲームが「レイルウェイライバルズ」。 彼は自分で会社を作り、筒型の容器にラミネートシートの地図を入れたゲームを量産した。 これをフランスのローラン社、ドイツのF.X.シュミット社が買ったのが「ダンプフロス」。 みごと1984年のドイツのゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いた。-
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鉄道ゲームを代表するものといえるのが、18××シリーズ。 ある地域について、鉄道の発祥から発展する過程を追ってゲームを進めていく。 イギリスを舞台にした「1825」、アメリカを舞台にした「1830」、 ドイツを舞台にした「1835」などがある。題名は皆、初めて鉄道が敷かれた年代を表している。 いろいろなメーカーから既に30種類も発売されており、 実は今、日本を舞台にしたゲームも準備中とか。-
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鉄道ゲームのシリーズで有名なのが、メイフェア社のもの。 土地の産物を鉄道を使って運び、金を稼ぐゲームである。 「ユーロレイルズ」、「オーストラリアンレイルズ」、「ブリティッシュレイルズ」、「ノースアメリカンレイルズ」、 「ニッポンレイルズ」などがある。 「アイアンドラゴン」はファンタジー仕立てという、自社のゲームのパロディ版とも言うべきユニークなもの。 機関車はドラゴンで、気分によっては線路を走らず飛んでいってしまう。-
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昨今では鉄道ゲームと言えばウィンサム(Winsome)社。 同社の発売した鉄道ゲームはこの数年で既に26を数える。 特に「ランカシャー・レイルウェイズ」「ニューイングランド・レイルウェイズ」 「パンパス・レイルロード」「プレーリー・レイルロード」のシリーズが好評の模様。 もう一つのシリーズ、「トレインスポーツ(Trainsport)」は求められている都市から都市までの輸送要求に対し、 最も早く運べる路線を持っている者が請け負うことができる。トレイン(Train)のスポーツ(Sport)であり、 輸送(Transport)のもじりになっているタイトルが秀逸。![]()
ゲームの老舗。今は亡きアメリカのアバロンヒル社のゲーム。 目的地を決めて、そこまでのレースを行い、勝と金が入る。 それを元手に鉄道を買い、アメリカの鉄道王を目指す。![]()
アメリカのホワイト・ウィンド社が1100個だけ作った貴重な逸品。 北米大陸を舞台に、線路を延ばし、都市を結んでいく。 新たに都市に線路を引き入れれば金が入り、新たな投資に回せる。![]()
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19世紀後半、ゴールドラッシュ期のアメリカを舞台に、金山に鉄道を敷き、 金を掘り、運んで金を稼ぐゲーム。![]()
アガサ・クリスティの小説に題材を取った、車内で怒る殺人事件を解く推理ゲーム。 ストーリーによって、乗客の役割が変わるシステムが見事。![]()
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普通の機関車は石炭で走るのだが、ハッタリのやりあいで走るのがこのゲーム。 石炭でも進むのだが、不要な石炭を誰にあげても良く、 この際交渉・脅迫・泣き脅しなどができるのが傑作。![]()
これもホワイトウィンド社の限定生産ゲーム。 様々な貨車が描かれたカードを集めて、列車を作るゲーム。 貨車毎に数の多いもの上位2名が得点するのはよくあるパターンだが、 線路シートや列車の引き込みなど鉄道風味付けが施してある。![]()
様々な客車・貨車が描かれたカードを集めて、列車を作るゲーム。 カードの裏が機関車で、必ず先頭に置かなければならず、 その分客車・貨車が一つ減るというのが、うまい仕組。 絵の雰囲気が柔らかく親しみが持てる。![]()
何もない土地に、線路を敷いていくゲーム。![]()
様々な客車・貨車が描かれたカードを繋げて列車を作るゲーム。 カードの絵は「トレイン・アフター・トレイン」と異なり、 格好の良いフランス鉄道の客車。![]()