ゲーム資料館


こんなにある!ゲームの賞



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 6月はドイツのゲーム・オブ・ザ・イヤー発表の月です。 気になる人は結構気になる賞ですが、実はゲームの賞というのはたくさんあります。 「こんなものが大賞だなんて、おかしい!」という人もいますが、人によって見方が違うのだから仕方のないことです。 ましてや賞の選考基準や目的が違えば当たり前。 さあ、世界にはどんなゲームの賞があるのでしょうか。 アルファベット順にご紹介します。

ア・ラ・カルト(A la Carte)

ドイツのゲーム雑誌「フェアプレイ」誌のコラムから始まったカードゲームのための賞。 1991年に始まった。50名以上の投票者により決定される。近年の受賞 ゲームは次の通り。
1991レス・プブリカ(Res Publica)  1992海賊(Pirat)
1993シュティヒェルン(Sticheln)   1994シックスニムト(6 Nimmt!)
1995マジック・ザ・ギャザリング  1996ミュー(Mu und Mehr)
1997ボーナンザ(Bohnanza)   1998シーザーとクレオパトラ(Caesar & Cleopatra)
1999裏切り者(Verrater)   2000あやつり人形(Ohne Furcht und Adel)
2001暴徒(Meuterer)   2002喜望峰からカイロまで

アレット・スペル(ALET SPEL)

スウェーデンのゲーム・オブ・ザ・イヤー。 スウェーデンの玩具雑誌や新聞のジャーナリストがノミネートし、翌年の5月に決定する。 過去の受賞ゲームの内、我々に馴染みのあるものは下記の通り。
1985年トリビアル・パスート1991年マエストロ
1986年ミッドナイト・パーティー1992年東インド会社
1987年オリエント急行1993年スペクトラングル
1988年ラビリンス1998年ロータス
1989年アベ・カエサル2000年ニューヨーク・チェイス

カナディアン・トイ・テスティング・カウンシル・アワード(Canadian Toy Testing Council Award)

カナダ玩具評議会が選ぶ賞。 最高位にチルドレンズ・チョイスとベスト・ベット(Best Bet)と呼ばれる賞がある。 玩具が中心だがコンピュータゲームなどもある。 教育的な色彩が強く対象年齢低めのゲームが多い。 2003年のチルドレンズ・チョイスに「ベイブレード」、 2002年にはゲームで「りんごやりんご・ジュニア」が受賞している。

コンクール・ド・クリート(Concours de Createurs)

フランスのゲームデザインの賞。
2001年 エヴォ他
2000年メコンの竜、ハロウィーン他
1999年ヴィンチ、デモ・クレージー他


CSRアワード(C.S.R Award)

アバロンヒル社の創設者であるチャールズ・S・ロバーツ氏が毎年選ぶ歴史シミュレーションゲームの賞。 残念ながらアバロンヒル社消滅後は未発表。


ドイッチュ・シュピール・プライス(Deutch Spiel Preis)

 ドイツのゲーム雑誌、「ペッペル・レビュー」が主催するゲームの賞。 1979年に始まり、同誌の読者、ゲームクラブ、ジャーナリストなどの投票によって選出される。
2002年 プエルト・リコ     2001年 カルカッソンヌ
2000年 タージ・マハール   1999年 ティカル
1998年 チグリス&ユーフラテス 1997年 ライオンハート
1996年 エル・グランデ   1995年 カタンの開拓
1994年 シックス・ニムト  1993年 モダンアート
1992年 さまよえるオランダ人  1991年 マスター・ラビリンス

ドクター・トイ・ベスト・バケーション・トルドレンズ・プロダクト(Dr. Toy Best Vacation Children's product)

ドクター・トイことステファンヌ・アウアバック氏が選ぶゲーム 賞。 基準は1.安全であること、2.デザインが良いこと、3.技術を養うこと、4.刺激的であること、5.安いこと、6.面白い こと、となっている。 賞は10種類のジャンルがあり、玩具が中心だがゲームもその一つ。


オランダ・ゲーム大賞

2001年誕生の新しい賞。ドイツに近いこともあって、対象はほぼドイツのゲームである。
2001年 マキャベリ(999ゲームズ)
2002年 カルタヘナ(ウイニングムーブス)


ゲーマーズ・チョイス(Gamers' Choice Award)

2000年から始まった今もっとも新しいゲーム賞。 雑誌でゲーム批評をしている人やゲームサイト運営をしている人など世界各国の人間が審査員となっている。 受賞ゲームは下記の通り。

2000 ベスト複数プレイヤーゲーム   ティカル
ベスト2人プレイヤーゲーム   ロスト・シティーズ
ベスト歴史シミュレーションゲーム栄光への道
2001 ベスト複数プレイヤーゲーム   フェィレンツェの領主
ベスト2人プレイヤーゲーム   バトル・クライ
ベスト歴史シミュレーションゲームドライブ・オン・パリ
2002 ベスト複数プレイヤーゲーム   サン・マルコ
ベスト2人プレイヤーゲーム   DVONN
ベスト歴史シミュレーションゲームウィルダニスの戦い


ゲームズ100

 アメリカの雑誌ゲームズが毎年12月号で発表する100種類のーム。 この雑誌、ゲームズという題名だが通常はパズル雑誌である。 ゲームは毎号見開き2ページで2,3のゲームを紹介するだけだが、12月号だけは数ページを割いて100のゲームを掲載する。 以前は単に100並べるだけだったが近年はジャンルを分け、1つのジャンルについて10種類位のゲーム載せ、さらに大賞を一つ決めている。 ジャンルはアブストラクト、ファミリー向けゲーム、ファミリー向けカードゲーム、歴史シミュレーションゲーム、アクションゲーム、パーティーゲーム、パズル、ワードゲーム等々である。

   
2003年DVONN   2002年エヴォ
2001年アラジンの竜 2000年トーレス
1999年フォッシル 1998年コリドー
1997年25語以内で 1996年シャープ・シューターズ


グッドトイ

日本グッドトイ委員会が選定する優良おもちゃ。 毎年ゲームも何点か選ばれているが、素材やデザイン重視であまりゲーム自体面白さにはこだわっていないように見える。


ヒポダイス(HIPPODICE)

ドイツのゲームクラブ、ヒポダイスが選ぶゲームデザインの賞。 審査員はゲームメーカー各社から出ているらしい。 デザインを選ぶためか、我々が知っているようなゲームはほとんど見あたらない。


インターナショナル・ゲーマーズ・アワード(International Gamer's Award)

略称IGA。IGA委員会と呼ばれるメンバー十数人の委員会か ら選出される。 一般ゲーム(複数プレイヤーゲームと2人ゲーム)と歴史シミュレーションの2つのジャンルがある。 2003年度の受賞は、一般ゲームが「プエルト・リコ」、歴史シミュレーションは「ハンマー・オブ・スコット」。


インターネット・トップ・100・ゲームリスト(THE INTERNET TOP 100 GAMES LIST)

インターネットのニュースグループで投票を受け付けその結果を発表したもの。 2003年度では627人が投票。10点満点で3997種類のゲームに投票が行われた。 結果のうちベストテンは以下の通り。
   点数 平均 
 1 8.469 8.64プエルト・リコ
 2 7.907 7.97チグリス&ユーフラテス
 3 7.762 7.88フィレンツェの領主


メジャー・ファン・アワード(Major Fun Award)

 とにかく面白いもの面白いことを追求する団体が決める賞。 いろいろな面白いものに賞を出すのだが、部門の一つに玩具・ゲームがある。 受賞の基準は、オリジナルで融通が利いて取っつきやすくて耐久性があり簡単に覚えられて簡単に教えられる。 過去の受賞は個人団 体5つと玩具ゲームが21種。 ゲームの中で我々が知っているものは次の通り。 「りんごやりんご」「スクイント(記号の書かれたカードを並べて絵を作るゲーム)」「スタック(大量のサイコロを振るゲーム)」。 面白いのは「りんごやりんご・オリジナルカード製造セット」というのがある。 パソコンでカードを製造できるキットのようである。


メンサ・アワード(MENSA AWARD)

 メンサはイギリス発祥で全世界に会員を持つ高知能指数の者が入会できる親睦団体。 毎年メンサ・セレクトと呼ばれる5点のゲームを選んでいる。 ゲームについては40時間に及ぶゲームマラソンの末が行われその末に選ばれる。 2003年に選ばれた5種類は「ブロックス」「オクタイルズ」「トランスアメリカ」等。


ナショナル・ペアレンティング・センター・アワード(National Parenting Center Award)

 同名の団体が選ぶ賞。名前からすると教育的な機関のような感じである。


NSSEAトップ・ニュー・プロダクト(NSSEA Top New Product)

 NSSEAはNational School Supply and Equipment Associationの略。 教育器具関係の1400社が会員となっている。 トップ・ニュー・プロダクトは学校教育関係の毎年の新製品から良いものを選んだもの。 毎年10〜20点ほどが選ばれるが、ゲームが数点入っている。 2002年度は「スクイント」。2003年度は「タントリクス」が入っている。


オリジン(Origin)

 オリジンはアメリカの巨大なゲーム関連イベント。 ゲームの他ミニチュア人形なども出品される。 オリジンアワードなる賞が選定されるのだが、残念ながら今年度で終わってしまったようで、オリジンアワードも閉ざされてしまったようである。 これまで殿堂入りしたゲームは下記の通り。
1977年ダンジョンズ&ドラゴンズ、エンパイア
1993年 エース・オブ・エイセズ、ディプロマシー
1994年リスク
1995年アクシス&アライズ、クトゥルフの呼び声
1996年アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ
 〃 コズミック・エンカウンター
 〃 トラベラー
1997年核戦争
1998年マジック・ザ・ギャザリング
2001年カタンの開拓


プレミオ・ジョカボラリオ(Premio Giocaboralio)

イタリアのゲーム店、ジョカボラリオが選ぶゲーム賞。 ゲーム他、幼児玩具、男児玩具、女児玩具、屋外玩具、教育玩具などのジャンルがある。 2002年度の受賞は下記の3点。英語題・ドイツ語題は不明。
 1 Catch Mag (Plastwood社)
 2 Il Signore degli Anelli (Ravensburger社)
 3 Bang! ( Da Vinci Games社)


シュピール・デス・ヤーレス(Spiel des Jahres)

ドイツのゲーム・オブ・ザ・イヤー。 日本のみならず世界でもっとも有名なゲームの賞。1982年に始まり20年以上の歴史を持つ。


シュピール・デア・シュピール(Spiel der Spiele)

 英訳すればゲーム・オブ・ゲームズ。オーストリアのゲーム大賞。 20年の歴史を持つ「ゲーム大賞」、10年の歴史を持つ「ゲーム賞」に比べればこちらはまだ新参者。 2001年に始まったば かりである。 2001年度の大賞はニューエントデッカー。 家族向け、友人と、子供、多人数、2人ゲームの5部門に分かれてノミネートが選ばれている。 多人数ゲームにクイズミリオネアが入っている。 2002年度の大賞はプエブロ。 ノミネートはヒットと呼ばれ、11のゲームが入っている。 だいたいゲームオブザイヤーと同じである。 2003年度は14のゲームがノミネートされている。 まだ大賞は発表されていない。


トイ・インダストリー・アソシエイション・アワード(Toy Industry Association Awards)

 トイ・インダストリー・アソシエイションが選ぶ賞で、トイ・オブ・ザ・イヤー(Toy Of The Year)。 略称はT.O.T.Y。 最も革新的なゲームに与えられるというのが謳い文句。 ボードゲームの他デジタル媒体の電子ゲームも対象。 昨年度のノミネートは「スパイダーマン・ピンボール」「トリビアル・パスート20周年記念版」 「ユーギオー(遊戯王)・トレーディング・カードゲーム」等。 対象年齢は低めである。


トイ・オブ・ザ・イヤー・アワード(Toy Of The Year Awards)

 幼児玩具、男児玩具、女児玩具、屋外玩具、教育玩具等々十数種類の部門の一つにゲームがある。 ゲームの部の昨年度のノミネートは対象年齢は低めである。 2002年度の大賞はクラニウム・カドゥー。 他のノミネートは「パワーレンジャー・バトルゾーン」 「スパイダーマン・ピンボール」「トリビアル・パスート20周年記念版」 「遊戯王トレーディングカードゲーム」。

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