伝統ゲーム紹介


よみ

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名称よみ・よみかるた
概要  江戸時代に遊ばれたカードの遊戯法。1から10まで40枚の札を使う。1〜12枚の札を用いる場合は11と12は使用しない。鬼札を1枚入れ、41枚で行うこともある。めくりかるたの札を用いる場合、はう(棍棒)、おうる(貨幣)、こふ(杯)の30枚にいす(剣)の2(俗に海老二と呼ばれた)を加えた31枚を用いる。

 最初に日本で作られた天正かるた、あるいはそれから派生したかるたが用いられたものと考えられる。これらを「よみかるた」と称するが、特定の札を指すのではなく、遊び方の名称であって、さまざまな札があったものと推察される。地方札花札でも「よみ」は遊ばれたと思われる。さまざまな、かるたや賭博の禁令が出されたが、「めくり」などと共にその対象となった。

 特に寛政の改革での取り締まりは厳しく、これにより読みかるた札はほとんど絶滅したと考えられる。ただ面白さを覚えた大衆は札が禁じられて後も、代用品でその遊びを続けた。

遊び方(4人用)

1.一人が親になり、全員に均等枚数ずつ配る。1枚残るがそれは使用せず、伏せたまま別にしておく。
2.親から打ち出す。最初に好きな札を1枚表にして出す。続けてそれより1多い札を出して行く。10の次は1を出し、また2、3、4と出して行く。出せなくなったら、終わりを宣言し、次の者の番になる。
3.次の者は、今出ている札より1多い札を出す。あるだけ出すことができる。出せなくなったら次の者の番となる。
4.鬼札が用いられる場合、鬼札は任意の札の代わりとして出せる。めくりかるたの場合、いすの二(海老二)は鬼札として使用できる。
5.最初に手札のなくなった者が勝ちである。
6.上がった札によって役があり、その場合点数が多くもらえたようである。

よみかるたの札

 よみかるたの札
販売状況地方札は一部専門店にて販売。当会でも斡旋可

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