最近、山根一眞さんの「モバイル書斎の遊戯術」を読みました。山根さんが最新モバイル機器やデジタルカメラ、ビデオ、カーナビなど新製品を購入し、アマゾンやモルジブ等の僻地で使いまくります。どんなに素晴らしい性能を詰め込んだ機械でも、使い勝手や操作性、筐体の美しさを考えていないデザインだと山根モバイル書斎では使い物にならない。著者のモバイル機器への愛着がメーカへの真摯な要求へとなっています。
ママは前々からデジタルカメラが欲しいと思って新製品が出る度にお店で手に取ってみます。どんどん性能は上がっていますが、このデジカメを買って持ち歩いて使ってみたいと心惹かれるデザインや手触りの製品がまだありません(お金が無いのでそのようなフィルタがかかっているのかもしれない)。そんな中でもソニーのカールツァイスレンズを使ったサイバーショットはいいなぁと思っていますが、とにかく高いのだ。
デジカメとCD-Rがあれば、フォトアルバムが手軽に作れます(と思う)。子供会や幼稚園の行事や、ちょっとみんなで出かけたりしたときのスナップ写真集をHTMLで作成して、友達に配れれば楽しそうです。メディアも1枚 200円弱なので気軽にあげられます。初期投資がちょっとかかりますが、普通の写真のようにフィルム代や現像代、プリント代などを考えれば安上がり。ディジタルなので劣化することもなく、子供達が成長したときにも楽しめる? その頃にはCDなんてなくなってDVDになっているかな。
前話で後々勉強すると書いたCD-Rについてちょっとまとめてました。あの銀色の円盤に隠された謎が少しわかりました。CD-Rの原理は「日焼け」と同じ様なもののようです。
CD-Rは有機色素でできている記録層をレーザで日焼けさせてディジタルの0,1を記録します。しかしこの日焼けは元に戻らないので、一度しか記録できないのです。人の肌のように日焼けし易いタイプとそうでもない色素があり、日焼けしやすいタイプは8倍速などの高速で記録できます。日焼けしにくいタイプは長い時間レーザをあてないといけないので4倍速とか6倍速ぐらいでしか記録できません。CD-Rのメディアを購入するときはドライブの記録速度にあったものを買わないと書き込みに失敗するようです。
一方のCD-RWは色素を焦がすのではなく、レーザの強さで結晶化したり解けたりする物質が記録層につかわれているそうです。記録した場所は解けた状態になり、読み取り時にレーザの反射率が下がって0,1が解る仕掛けです。ただし、焦げるのと違って 0,1のコントラストが弱く、普通のCD-ROMドライブやCDプレーヤでは再生できません。消去するには記録時とは異なる強さのレーザを当てて結晶化させるようです。この物質は1,000回程度この状態を繰り返すことができるので1,000回の記録、消去ができるらしい。便利な物質を見つけたものだと、関心します。
名称 | 原理 | 特徴 | メディア価格 |
CD-R | 有機色素でできている記録層をレーザで焦がす | 書き換え不可. 一般のCDドライブ、CDプレーヤで読み取り可. |
200円前後 |
CD-RW | 特殊な物質でできている記録層をレーザで解かしたし、結晶化させる | 1,000回程度書き換え可. 専用CDドライブのみ読み取り可. |
2,000円弱 |
CD-Rはデータの書き込み方によって様々なタイプがあります。この辺り、なかなか難しく身についていません(^_^) でも、細かいことはほうっておいても何とかなります。
書き込み方式 | 説明 | 特徴 | 用途 | |
ディスクアットワンス (Disk At Once:DAO) |
データを丸ごと1セッションで書き込む | データ追記は不可. CD上の領域を無駄なく利用可能. |
改竄できないCD-ROM 一般のオーディオ用の音楽CD |
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インクリメンタルライト | セッションアットワンス (Session At Once:SAO) |
セッション毎に書き込む | マルチセッションCDの作成. 1セッション当たり14MBのリードイン・リードアウト領域が必要. |
CD EXTRAなど、音楽CD + パソコンデータの保存などに便利. |
トラックアットワンス (Track At Once:TAO) |
トラック毎に書き込む | セッション内にデータの追記が可. マルチセッションより無駄が少ない. |
パソコンで作成したデータの保存. 一曲づつトラックを足して音楽を保存する. |
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パケットライト (Packet Write) |
パケット毎に書き込む | CD-RをフロッピィやMOディスクのように使用可能. 特別なドライバソフトが必要. |
エクスプローラから書き込める. 細かいファイルのバックアップ. |
セッション | セッション | ||||||||
リード イン |
データ (トラック) |
リード アウト |
リード イン |
データ (トラック) |
データ (トラック) |
データ (トラック) |
リード アウト |
名称 | 方式 | 特徴 |
イメージファイル | HDD上にCD-Rの全イメージ(上記の図)を作ってから一気に書き込む | 「バッファアンダーランエラー※」の危険が減る。 書き込みが時間がかかる |
オンザフライ | メモリ上にCD-Rのイメージを作りながらバケツリレー式に書き込む | 「バッファアンダーランエラー※」の危険がある。 書き込み時間が短い |
名称 | 方式 |
ベリファイ | 書き込んだデータが読み出せるかチェック |
コンペア | 書き込んだデータが元のデータと一致するかチェック |
パソコンのデータを書き込むだけでなく、音楽CDをまるまるコピーしたり、複数の音楽CDから好きな曲を編集してCDを作ったりもできます。もちろん、全て個人が楽しむ範囲での使用が許可されているだけですからママもその範囲で楽しんでます。同居人は語学のテープをCD-Rにコピーしています。テープよりもCDの方が頭出しやリピートができて便利そうです。世の中にはMDという便利なものもあるようなのですが、我が家にはそういうハイテク機器がありません。今ある機材を有効に活用することで我慢です。
オーディオCD-Rを作るには、音声をサウンドカードからWAV形式でパソコンに取り込んで、WAVファイルを「B's Recorder Gold」の音楽CD用のウェル(Well?)にドラッグすればOKです。元テープの再生機器が安いラジカセなので、CDにしたからといって音が良くなるわけでは全くないのですがCDプレーヤで再生できるようになりました。一発頭出し、瞬時リピート、シャッフルもできますって、今時当たり前のことに感動です。
6年前に引っ越ししたときに同居人がレコードプレーヤを fj.forsale というニュースグループ(今は fj.freamarket だそうだ)で無料進呈してしまいました。自宅まで引き取りにきてくれることが条件だったにも関わらず希望者が10名位あり、ネットニュースのすごさに驚いた記憶があります。他にも、箪笥、グリーンモニタなどが引き取られていきました。しかし、ママのPC-8001+モニタは引き取り手がなく、いまだに持っています(^_^;) LPレコードもかなりの量がありましたが、目録をつくるのも面倒だったので引き取り手も探さず処分しまいました。当時、CD-RがあればあのLPを全部CDに焼いて保管できたのにと思うと残念です。
そんな訳で、次は子供達の歌や楽器演奏をCDにしようと思っていますが、マイクがパソコン用の安物しかなくて、音がこもった感じになります。カラオケ用のマイクでも買ってこようかと思案中です。
学生時代からの友人の好意で手に入れたCD-Rですが、こうして我が家で立派に活用する事ができました。久しぶりに新しい技術について奮闘して勉強しました。さて次回は少し肩の力を抜いて子供との楽しい夏休みの報告をいたします。