37 壊れる家電 (2002.1.27) 最近やたらに家電製品が壊れて困っている。年が明けてしばらくして電気炊飯器が壊れた。昨年の秋には給湯器が壊れ、いつの間にか食器洗い機が水漏れするようになり、前から火の点きが悪かったガスレンジがますます悪くなっている。テレビのリモコンも調子悪い。なんだか昔に比べて家電が壊れやすくなった気がする。そこで今回は我が家の状況を例にちょっと考察してみます。
【注】メーカ名を書かせて頂いてますが、たまたま我が家ではこうだった、という一例です。完璧な工業製品などあるはずもなく、形あるものが壊れるのは必然です。壊れるまでには、使い方、使う環境、設計ミス、製造不良、寿命、単に当たりはずれなど色々な要因があると思いますので、どこのメーカが壊れやすいとかいうつもりはありません。ただ、世間一般の人がきっとそうであるように、私は次回購入時の選択基準のひとつにします。
IH炊飯器(東芝製)が再び壊れ、2週間位お鍋でご飯を炊いていた。前回の故障と全く同じ症状だ。液晶画面に故障表示F05が表示され、うんともすんとも言わない。前回は熱センサーの交換?で7,000円もかかった。あれから1年半、購入してからは3年弱だ。3年で2回の故障で、また修理したら合計14,000円になる。新しいIH炊飯器が買える金額だ、なんでこんなに壊れやすいんだ。この炊飯器の故障については、Windows奮闘記を読んだ方から同じ機種が同じ症状で壊れたので修理費を教えてくださいとの問い合わせを受けたことがある。私の知る限り2台でのべ3回壊れたことになる。
確か東芝は世界で初めて電気炊飯器を製品化したメーカだ。でも、もう東芝の炊飯器は買わないことを心に誓い、家訓にしよう。そういえば東芝製のビデオも一度壊れて修理した。う〜ん、考えちゃうな。結局、昨日ナショナルの備長炭IH炊飯器というのを買ってきた。値段は15,800円だった。今までより炊くときの音が小さくなり、なかなかよい。
給湯器(ノーリツ製)は昨年秋、突然電源が入らなくなった。修理に来てくれる迄の二日位、お風呂にも入れないので濡れタオルで体を拭いたり、水シャワーで修行僧のような生活をした。以前からスイッチが入りにくい事があったのだが、今までは自然に直っていた。しかし今回、突風が吹いた日に突然スイッチがどうしても入らなくなった。この給湯器は新築の時につけた物で約8年間使っていたのだ。
修理の人の話だと給湯器の中の電子基板の交換が必要だったとのことで4万円ほどの修理費がかかった。8年間も屋外の過酷な条件で働いたので仕方ないと思うが、水と火を使うボイラーは大丈夫で、ICでできているコントローラの基板が壊れるって、どういうことよ。ICのほうが壊れにくそうなのに。それに4万円もあればパソコンのマザーボードとCPUとメモリを買えちゃうぞ。高過ぎ。きっと工賃のほうが高いのだろうな。
食器洗い機(松下電器製)の水漏れにも困っている。使わないときでも漏れるので、使わないときにはシンクの蛇口からの水道の分岐栓を閉めている。でも、洗うときに開けるの忘れて電源を入れスタートさせてしまい、けたたましいブザーが鳴ること数知れず。これは5年間、水と高温という厳しい条件で活躍したのでまあまあ寿命かな。サビもでてきているし、買い換えようと思っている。最近は奥行きが短く、背の高いものがでているようだけど、我が家の場合、背が高いとキッチンに収まらないゾ。
ガスレンジ(リンナイ製)もダメだ。自動点火しないのだ。三口のレンジの大きなほうから点きにくくなり、手前の二つは着火マンのライターで点火している。元々、大火力が売り物のレンジではあったが、それがアダとなり粗忽者の私は年中鍋を噴きこぼし、焦げ付かせたのがいけなかったのかもしれない。このレンジも8年使って、五徳のこびりつきもひどいので取り替えたい。
最近はシステムキッチンのレンジ部分だけを取り替えられる。最新機器はグリルが両面焼きだったり、熱センサーで一定温度に保てたり、タイマー機能が付いていて心惹かれる。特に汚れがこびり付かない表面のガラス加工や段差の少ないデザインはカッコ良い。でも、ガスレンジを取り替えると工事費だけで3万円、新しいレンジ込みで10万円はかかる。毎日使う物だが、おいそれとは買い換えられない。
どうも台所や水回りばかりの機器の具合が悪いようだが、テレビ(SANYO製)のリモコンも調子が悪いのだ。まだ3年しか使ってないのに、普通にボタンを押してもチャンネルが切り替わらない。思いっきりゴム製のボタンが潰れるくらい押さないといけないのだ。それでもダメなときがある。あまり使わないボタンは調子がいいので、ボタンの接点の接触が悪いのだろう。ボタンを離すときになんか「ネチャ」っとした粘着質の感触があるので、接点の部分が劣化しているようだ。
その上、上の写真のようにリモコンはボタンの他に外見もぼろぼろになっている。テーブルから床に落としたりしたことが何度かあったので角のプラスティックが割れ、裏蓋のネジも無くなっている。というかネジを締める先のプラスティック部分もなくなっている。割れたところを見ると、薄っぺらなプラスティックなのだよ、これが。これじゃ、床に落とせば割れちゃうのも無理はない。写真では判らないが電池の蓋やケースのおしりの方も割れていてセロハンテープでとめてある。
いくらコスト削減といっても、もう少し耐久性のあるものは作れないのか? 本体の寿命と合ってない?ように思える。?をつけたのは、実はテレビ本体はすでに2度修理しているので、本当は本体の寿命と合っているのかとも思えるのだ。本体は購入してほぼ1年で一度壊れた。突然、映像がでなくなったのだ。無償保証期間中だったので無料で修理してもらった。2度目はその修理後、丁度1年だった。壊れ方も同じだったので、苦情を言ったらこれも無料で修理してくれ、対応はよかった。修理伝票がとってあったのがよかったのかも。
結局テレビは2年で2回壊れ、今3年と少し過ぎたところだ。というわけで、リモコンの寿命も1年と考えれば本体寿命とリモコンの寿命は丁度いいのかも。って、いいわけないじゃん。機能や性能やコスト削減の追究もいいけど、1年で壊れるようなものじゃなくて、もっと壊れない製品を作ってよ、と言いたい。
エレクトロニクス技術の進歩はすごく早いから、新しいテレビや冷蔵庫などのほうが機能も豊富で性能もよく、消費電力が少なくなっていいのかもしれない。でも。壊れて廃棄するコストや環境への影響を考えたら、もう少し長いこと使える家電にすべきじゃないかな。パソコンや携帯電話なんか、壊れなくても古くなると捨てちゃうという、環境にはとても悪い製品だ。最近、リサイクルとか言っているけど、リサイクルを推進するより、そもそもゴミをださない社会にするのが本筋じゃないのか。大量生産、大量消費、使い捨ての時代はそろそろ改めるべきだと思う。
外国のトースタやジューサのように何十年もデザインが変わらずに基本機能がしっかりした家電が買いたい。目先の新機能に惹かれるのではなく、いつまでも壊れずに使える家電製品が欲しい。
とにかく差し迫った問題として食器洗い機、ガスレンジをなんとかしなければ。子供の入学用品もそろえなきゃいけないし、不景気で冬のボーナスが減ってしまったというのに新春は物入りでスタートなのだ。
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