21 無線LAN導入記(その1) (2001.6.24) 前話のお約束の通り、今回は旦那が無線LAN導入記を担当します。一話で完結しなかった。
◆◆◆ ブロードバンドルータと無線LAN ◆◆◆
ブロードバンド(と云っても高々1Mbps程度なのですが)インターネット接続が実現したので、折角の広帯域を有効に使うためにブロードバンド・ルータを導入することにしました。それと常時接続でIPアドレスが固定されてしまうことによるインターネットからの侵入が心配だったこともあります。ルータを使えば、ある程度は危険を防ぐことができそうです(よく知らない)。
無線LAN導入記とか偉そうに書いていますが、今まで有線LANがあったわけではありません。今までのは、PC 2台を10Base-Tのクロスケーブルで直結していただけでネットワークというにはほど遠かった。今回初めて、ちゃんとルータを使ったLAN環境を作ろうと思い、それがたまたま(でもないか、けっこう意志が働いて)ケーブルの代わりに無線を使うことになった次第です。
デスクトップのエンデバーは有線でつなぎ、無線接続は自宅のサテライトと、会社で使っているFMV BIBLO(ビブロ)の2台とすることにしました。会社のビブロを無線でつなぐといっても自宅から会社まで電波が届くわけではありません。通勤時間1時間の距離が直接通信できたら凄いけど、さすがにそうはいかない。ビブロは週末には自宅に持って帰っているので、その際につなぐために無線カードを用意することにした訳です。今までは自宅からモデムで会社に繋いでいたので遅かった。無線LAN環境が完成すればこんな感じになる予定ですが、まだ完成してない(^_^;
ノートパソコンをバッテリーで使えばACアダプタの接続も不要になり、完全にワイヤレスで、移動も自由自在となる。紐付きではないことはすばらしい。無線LANはケーブルの敷設が難しいケースでのLAN構築にも使えるけど、やはりその真価を発揮するのはノートパソコンだろう。その日その時の気分や、家庭内の諸事情(っていうほどの事情はないが)で、どこへでも移動して使える。
今までもノートパソコンは家の中で移動して使っていたけど、時々ちょっとインターネットにつないで調べものをしたり、デスクトップに置いてあるファイルを使いたいことがあり不便だった。無線LANになればそんな不便もなくなり、もう無敵だ(敵は誰だ?)。
◆◆◆ AirStation (WLAR-L11-L) ◆◆◆
無線LAN付きのブロードバンドルータは、数社から発売されているようだ。このあたり、リクルート社の運営している情報サイト ALL About JapanのLANコーナーに詳しく載っている。この他、ネットの検索サイトで無線LAN導入に関する個人サイトを調べたり、近所のヨドバシカメラ、J&P、PCデポ、ヤマダ電気などで確認したところ、メルコのAirStationが良く使われているようで、お店にも結構置いてあった。他の会社に比べるとデザインもいい。
また、メルコではairstation.comというサイトでアップデートソフトの提供も頻繁に行っているので、購入してからも製品の鮮度が保てるだろうと判断し、ADSL対応のAirStarion WLAR-L11-Lを購入することにした(以下、AirStationと略す)。このサイトには無線LANの導入事例も多く載っているので、検討中のかたはご参考に。こちらが購入したAirStationと無線LANカードのパッケージです。
無線LANで心配なのは、隣近所で無線LANを使っていると、よその家のパソコンの中が覗けちゃったり、混信があったりしないかということだ。でも、サイトの情報を読んだ限りではあまり心配はいらないようだ。無線で送るデータはWEPとよばれる方法で暗号化されるので盗聴の心配は少ない。また、AirStation本体が接続を受け付ける無線カードのMacアドレス(カード1枚ごとに違うアドレスが出荷時についている)を指定できるので、他人の無線カードから自分のネットワークには入れないようにできる。
さらに、無線の電波の干渉による通信トラブルを防ぐために無線のチャンネルが14chあり、それぞれ無線の周波数が少しずつ違うので、もし隣近所で使っていたらチャンネルを変更すれば大丈夫。そもそも、AirStationを家の中に置けば、それほど遠くまで電波は届かなそうだ。という訳で、電波による盗聴の心配はあまりない。ルータの機能でインターネットからの侵入も防げそう(実はこのあたりよく分かってない)なので、セキュリティ面はひとまず安心(することにした)。
横から見たAirStationはこちら(有線LANの接続状況がLEDでわかる)◆◆◆ ブロードバンド・ルータとして使う ◆◆◆
まずは、有線で繋ぐAirStationとASDLモデム、AirStationとデスクトップのエンデバーの接続とセットアップを行い、ルータとしての動作を確認する。AirStation WLAR-L11-Lには、WAN側(つまりインターネットにつなぐ方)としてADSLモデムと繋ぐ10Mbpsの口が1つと、LAN側としてパソコンなどを繋ぐ10Mbps/100Mbpsの口が4つある。
ADSLは最大1.5MbpsなのでWAN側の10Mbpsに不足はない。LAN側は100Mbpsまで対応しているけど、エンデバーに入っているLANカードは10Mbpsだし、無線LANが11Mbpsまでなので100Mbpsでつないでも意味はない。それぞれ10Base-Tのストレートケーブルで繋いでハードの準備は完了。つぎにAirStationの設定を行うためにAirStationマネージャというソフトのインストールを行う。これもマニュアルの通りに進めて、とくにトラブルもなく完了した。
AirStationマネージャを起動してみると、設定はWWWブラウザからAirStationにアクセスしてブラウザ上で行う。AirStationがWWWサーバーのように働いて、ログインの画面を出してくるのでrootというIDでログインすると、設定ページをブラウザに表示してくれるので、必要な項目を記入して「設定」ボタンを押せば完了。
とくに難しいところはなかったが、WEPの暗号キーが5文字固定ということがわからず、4文字にしていてダメだったのにちょっと悩んだ。設定画面には「5文字」と書いてないのだよ(もっと長い文字列も入力できそうなフィールドだ)。エラーメッセージには5文字と書いてあったけど、5文字以内と勘違いして4文字でなぜダメなのか数回繰り返してしまった。貴重な時間をロスした。といっても1分位だけどね。まあ、マニュアルやヘルプには書いてあったので、読まなかったのがいけないんだけど。
ルータの設定というのはもっと難しいかと思っていたけど、あっけなく終わってしまい特筆すべきことはあまりなかった。上の写真が設定が完了してADSLモデムと並んで置かれたAirStationです。1階の居間に置かれていて、家全体からみると、南北方向で南側に3/4のあたり、東西はほぼ中央で無線環境としてはまあまあかな。
無線カードはひとまずおいておき(このあとトホホな事件が起こることとは露知らず)、エンデバーから有線LANのAirStation経由でインターネットにアクセスしてみた。メールもWWWも当然のようにアクセスできる。アクセス時にAirStationの全面にあるWANのランプがチカチカと点滅して、外と通信していることが分かるようになっている。さっそく、ブロードバンドの接続速度を計るサイトで速度を計ってみると、1.1Mbps程度で繋がっていてADSLモデム直結のときと変化はない。AirStationのオーバーヘッドはほとんどない模様。以上、ブロードバンドルータとしての導入は完了した。
◆◆◆ 無線LANのセットアップ ◆◆◆
さて、次はいよいよサテライトに無線カードをインストールして無線アクセスを試そう。というところでトホホな事態が持ち上がったのだった。解決次第続編掲載予定。
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