139 公共サービスって何? (2009.3.7) ちょっとご無沙汰している間に2009年も3月だ。花粉症も始まってツライ季節です。夫の電子工作ページは頻繁に更新されているようですが、考現学はボチボチ運営中です。
昨年暮れに実家の母が必要だというので戸籍謄本を取った。我が家は住んでるところと本籍が別の市にあるので郵送で依頼した。手数料を払うのに郵便小為替を送付する必要があるとのことで郵便局に買いに行く。お昼休みの駅前郵便局は混んでいて20分ほど時間がかかる。ビックリしたのは450円の小為替を買うのに、400と50円の組み合わせでそれぞれに100円の手数料がかかると言われた。50円送付するのに100円かかるとはなんなのか?
車を買ったとき100万円以上のオンライン送金をしたが同銀行間だったので手数料は無料だった。戸籍謄本を取る度にこんなに手間とお金が必要ならばと(時給を考えれば手間のほうが遙かに高い)、この際思い切って本籍地を現住所に変えることにした。パスポートが期限切れだったことや、子供が免許を取得することなど考慮し決断した。我が家は婦唱夫随なので私が決心すれば全ては始まる。
だいたい戸籍や住民票の管理を簡単にするために導入された住民基本台帳システムはどうなったの? 私の家族は住基カードは作ってないし、このカードがあって便利だったと言う話も聞かない。莫大な税金を使って作ったシステムが国民に全然利用されていないのはどうしたことか?
市町村間の戸籍謄本の照会などはネットで簡単にできそうな問題なのに、個人が郵送で役所から取り寄せる仕組みが残っているのは不思議だ。そしてその手数料を前世紀の遺物のような郵便小為替を使わせるなんて市民をバカにしている。郵政業務は民営化されたのに、郵便小為替じゃないと受け付けないのはなぜ? 公共サービスって何だよと聞いてみたい。そのそも戸籍というシステムが今でもいるの?
本籍地を変更するためにもう一回、戸籍謄本を請求した。今度は住宅街の中の郵便局に朝一に行ったので待たされなかった。元の本籍地に新しい本籍地への変更を申請し、10日程で本籍地は移動できた。こんな簡単ならもっと早くに変更しておけば良かった。お役所相手に本籍移動などできるようになり私も大人になったなぁと思いながら、大人を自覚した途端に人生の下り坂に入っていると気がつく。
本籍地を変更し、期限が切れていた夫と次男のパスポートの申請も無事に終了。上の写真はパスポート申請に出かけたときに都庁の展望室から見えた東京モード学園の新しいビル。こういうビルを建てる技術よりも、その発想に驚く。運転免許証に記載された本籍も地元の警察署に出向いて変更しました。夏休みには長男も免許を取る予定なので、この時期に懸案が解決して良かった。
送金の話に戻るが、夫は電子工作に凝っていて最近は海外からも色々と購入している。クレジットカード決算や国内なら代引きなどの送金方法もあるが、最近は電子マネーのPayPalを使ったりしている。こうして物欲大魔王がグローバル化したので節約主婦としてはクレジットカード明細から目が離せない。
この何年間でネットやパソコン、携帯電話が普及して使いこなせる人は情報検索や送金などが飛躍的に便利になった。反面、使いこなせない例えばお年寄りなどは自分の知らないところで何か特別な事が起こっていると不安に思っている。その辺りの疑心暗鬼を巧みに操って振り込め詐欺が多発してる。理解できないシステムにダマされたり、旧態依然としたお役所の仕組みに振り回されたりはしたくない。定額給付金などお金をばらまくより、お役所の仕事を見直して欲しい。と、いっても変わらないと思うので、できるだけ関わらないように暮らしていきたい。
どこぞの首相は給付金の使い道を問われて、奥さんに相談して決めると仰ったようだが、2万円のお金の使い方も決められない人が国家予算を握っていて大丈夫なの? って、大丈夫じゃないからこんなことになっているのか!?
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