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 トラッキング火災予防 (2007.11)
(2007.11.23掲載)

ノートパソコンのACアダプタプラグを見ていてトラッキング火災防止加工(という名前かどうか判らないが)に気付いた。古い家電のプラグはこうなっていない。そこで100円ショップで購入した熱収縮チューブで同じような対策をとってみた。

※トラッキング火災とは、コンセントに挿したACプラグの金属端子に埃が溜まり、湿気を含むとショートして発火する火災。

注)この記事の内容はトラッキング火災の予防を保証するものではありません。参考にされる方は自己責任でお願いします。日頃からACプラグ周りを掃除するのが一番の対策だと思います。



純正加工プラグ

左写真がノートパソコンのACアダプタケーブルのプラグで、端子の根本が絶縁されている。

最近の家電のACプラグはこの加工がしてあるものが多いようだ。

純正加工プラグ

携帯電話の充電器プラグも絶縁加工してあった。写真を見て気付いたが結構埃が付いている。こういう埃がトラッキング火災に繋がるのか。

熱収縮チューブ

熱を加えると縮んで密着する絶縁チューブ(ヒシチューブ)直径4ミリを100円ショップで買ってきた。昔は電気工事店や秋葉原などの電線専門店に行かないとなかなか入手できなかったが、最近はホームセンタや100円ショップで買える。

しかし、100円ショップのものは信頼性が少し心配。UL規格とかの安全規格に準拠しているのかも不明(自己責任で使う)だ。ちなみにMade in Taiwan。長さは170センチもあり、家中のプラグに使っても余る。

加工中

チューブを3〜4ミリメートルに切り、プラグの金属部に差し込む。直径は4ミリのものでピッタリだった。

加工完了

チューブを奥まで差し込み終わったら熱を加える。説明書にはドライヤで熱を加えるとあるが、普通のドライヤではまず縮まない。プロはヒートガンを使うがそんなものは持っていない。

そこでいつもライターで軽く炙っている。チューブに炎が多少かかるようにする。炙りすぎるとプラグ本体やチューブが焦げるので注意。

炙ると写真のように金属端子に少しススが付いた。あとで綺麗に拭き取る。

冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機など普段コンセントに挿しっぱなしで、掃除しにくい場所にあるACプラグに有効かなと思う。

三つ叉アダプタ加工完了

三つ叉アダプタはコンセントから抜けやすく、金属部分が露出することが多いので効果があると思う。

実はこのアダプタは一度ショートさせたことがある。写真の左側の端子の周りが茶色くなっているのが名残。子供が小さいころ、石油ファンヒータの裏にある金属製フィルタを外して遊び、コンセントに挿したあったこのアダプタとの間に落とした。火花が飛びブレーカが落ちたが、大事に至らず助かった。

そのときにこの細工がしてあれば未然に防げたかは判らない。逆にもっと危なかったかも。

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