ホーム > DIYの記録 > 人感センサータップ
 人感センサータップ (2014.3)

人感センサータップ

トイレの換気扇用に、人を感知すると一定時間通電するセンサータップを作ってみた。これまでは普通のスイッチだったので、切り忘れて回りっぱなしになったり、スイッチを入れないことも多かった。

今回、回路やプログラム作成よりも、小型のケースへの収納方法の検討やケース加工に手間がかかったDIYでした。


センサープラグ

センサープラグ(市販品)

欲しい機能のものがないか検索したら、Amazonでセンサープラグという商品が見つかった。輸入品とのことでプラグが3Pのタイプ。3P→2Pのアダプタを使えば利用できるが、壁のコンセントに挿すと不安定になりそう。

という訳で、センサータップという名前で作ってみた(^_^) 部品代だけでも\2,000円程度はかかるので普通の人は市販品を買うと思う。

人感センサータップ回路図

回路図

PICは8ピンのPIC12F675を使用し、時間に精度は不要なので内蔵発振とします。人感センサーはパナソニックのNaPionというもの。デジタル出力されるタイプが簡単に使えそうだったので利用。値段が少し高いのが難点(千円強)。

回路図の拡大図です。無保証です。

人感センサータップ

プログラム

動作は左図の通り。時間はタイマー0割り込みを数えて秒をカウントし、時間経過をチェックする簡単なプログラム。

ソースプログラムです。バグがあるかもしれません、無保証です。著作権は留保しますが、改変などご自由にどうぞ。

人感センサータップ

ACプラグ

ケースの裏から直接ACプラグを出すために、市販のACプラグ部品を流用した。流用するのは金属部のみ。

人感センサータップ

プラグ支持部品

5mm角のプラ棒でプラグの金具を支える部品を作成。付属していたビスは短くて使えないのでφ3mmのビスで固定する。

人感センサータップ

ケース加工

タカチのプラケース(TWN5-3-9W)を利用したが少し小さくて部品を納めるのが大変。

大きな四角い穴はACアウトレット用、その下の2つの小さな穴はモニタ用LED、大きな丸穴は人感センサーNapion用。

蓋側は、ACプラグ用のスリットと、DIPスイッチ用の四角い穴。

人感センサータップ

ケース内側

ケースの内側の様子。

基板を取り付けるボスのうち、上側の2つは削ってある。

人感センサータップ

テスト中

ケースが小型のためスペースが無くて、ソリッドステートリレーやトランスレス電源用のコンデンサは基板の外に実装。

AC100Vからトランスレス電源で5Vが取り出せることを確認後、PICをソケットに挿してテスト中。まだ、Napionは接続していない。

人感センサータップ

組み立て

写真のような感じで組み立てたがギチギチ。もう一回り大きなケースのほうがよかった。

このあとACプラグを蓋側に取り付けて完成。

人感センサータップ

完成

カシオネームランドでラベルを貼って完成。

LEDは右側の緑色が待機時に点灯、左側の赤色は通電時に点灯する。

なお、コンセントに挿してから30秒間はNaPionが安定する時間として動作保留(通電もオフ)。この間、緑LEDが点滅する。

人感センサータップ

完成、裏側

プラグの間の皿ビスは絶縁を高めるために樹脂製にしたかったが、手持ちになかったので金属製。トラッキング火災防止のため表面にネームランドのテープが貼ってある。

DIPスイッチで通電時間を設定する。1分、3分、7分、15分の4通り。プログラム中の定義値を修正すれば、もっと長い時間にも対応できる。

人感センサータップ

設置

トイレに設置した様子。ドアを開けると感知して通電する。人を感知しなくなってから設定時間が過ぎるとOFFになる。

LEDがちょっと明るすぎかも。電流制限抵抗を500Ω位にしてもよかった。

壁についていたスイッチは常時オンになるように配線を変更した(注:壁スイッチ内の配線変更には電気工事の資格が必要です)。

以上


from Metal Woods(c) 2014