in the colleague・・・
ひがね様
「ボクはボクだけなんや!」
黒マテリアの前を目の前にケット・シーは叫んだ。
一瞬リーブはためらった。
黒マテリアを、「神羅」を裏切ってまでクラウドに渡すのか。
このまま、「神羅」のままでいて、うまく黒マテリアを手に入れてしまおうか。
でも
クラウド達は信じてくれている。
だから、黒マテリアについてまかせてくれた。
自分はそんな人達を
裏切りたくはない。
リーブは神羅であることを忘れ、クラウド達の仲間で会あていた。
『ケット・シー』としては。
―――どうしてこんなことを・・・―――
リーブはショックだった。
『ケット・シー』をうらやましく思った。
『ケット・シー』は「クラウド達の仲間」でいられる。
『リーブ』は「神羅」」。
どちらも同じ人物なのに、
同じ『リーブ』という ひと なのに・・・
―――なりたい。クラウド達の仲間に―――
ケット・シーの手が震えた。
リーブは焦っていた。
ケット・シーの手が震えたのはそのせいだ。
「神羅」である自分と、クラウド達の仲間である自分とが、
頭の中でリーブを責め合っている。
今のリーブにとって黒マテリアなんてどうでも良かった。
リーブは自分に腹が立ってきた。
本当は「ケット・シー」でありたいのに、
クラウド達の仲間でいたいのに
それなのに『リーブ』は神羅の一員であっている。
本当に自分が嫌になってきた。
―――この気持ちをどうにかしたい!―――
―――自分にはっきりしたい!―――
ツォンが亡くなった今や、神羅カンパニーは衰え始めてきてる。
そうなると、
自分も色々と仕事が多くなってしまう。
そんなことになってしまったら、クラウド達と話をすることも減ってしまうだろう。
ひょっとしたら
一緒に冒険することさえできなくなってしまうかもしれない。
「神羅」側にいながらも、クラウド達との冒険は本当に楽しかった。
「神羅」では得られなかったものを
色々と教えてもらえたようだった。
そしてこれからも
教えてもらいたい
『ケット・シー』でも、クラウド達と冒険していた間は
まるで
若返ったようだった。
あの頃の自分が
青春が
『ココロ』が。
戻ってきているようで嬉しかったのだ。
人間は過去へ遡ることはできない。
でも
『ケット・シー』として実現できた。
『リーブ』が『ケット・シー』になれた。
人間自身が過去へ行くことはできない。
『ココロ』は
『ココロ』はいつでも過去へ戻ることができる。
ケット・シーは
リーブの『ココロ』。
ココロが形となって表れたものなのだ。
―――ケット・シーは「神羅」じゃないから・・・
―――これからも
過去に戻ってもいいですか?―――
―――戻ったままでもいいですか?―――
―――君たちの in the colleague でもいいですか・・・?―――
「ほな、いくでーっ!!」
『ケット・シー』は黒マテリアを手に取った。
end・・・
Hey you!!
コンニチワ。今回の主人公は・・・
読めばわかる通り、ケット・シー・・・ことリーブさんです。
前の小説みたく
クサくなっちゃいました・・・(汗
次は・・・誰かな・・・?