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in the room・・・

ひがね様

セフィロスが死んだ。
残ったのは罪悪感と絶望
それだけだった。
生きている価値、意味、
彼には存在の字さえ見当らなかった。

悪い夢を見たのか、早く目覚めたかったのか、彼は暗い棺桶の中で気が付いた。
「・・・・・」
棺桶から起き上がると、部屋の中をすべてみまわした。
部屋の中は何一つ変わっていなかった。
この棺桶の中で眠りについた時から、今現在まで何も・・・
だが、明るさだけが違っていた。
今は、少し明るい。
そんな気がした。
わずかな岩の間から、一筋の光が差し込んでいる。
だから、明るく感じたのかもしれない。
そんな気もした。

「どの位・・・眠っていたのだろう。」
彼は、今までの、仲間達との日々を思い出した。
冒険、出会い、戦い、そして別れ・・
その中で彼は
最後のひとを思い出す
彼が精一杯の愛を注いだひと。
彼の憧れでもあったひと。
そして
セフィロスを生んだひと。

彼はセフィロスを殺した。
愛するひとが生んだ子供を。
だから
彼は眠った。
それしか、方法が思いつかないから。・・・だが、
セフィロスを
殺してしまった。
どうしたら彼女に償いができるだろうか。
どうしたら彼女に逢えるのだろうか。
どうしたら、
彼女を救うことができるのだろうか。

ーーーージェノバの呪いからーーーーーー

逢いたい。
もう一度
今度は償いではなくて、
ただ、
逢いたいだけ・・・

またあそこへ行けば逢えるのか?
しかし・・・、2度目にあそこへ行った時には、もういなかった。
あの当時は、ゆっくり彼女を捜すことはできなかった。
でも
今は・・・?
今なら・・・?

彼は棺桶の外に出た。
壁掛けにかけてある赤いコートを装着した。
赤のコートを纏い、
旅立つ決意をした。
これは、彼が考えに考えついた結果なのだ。
また再び仲間と会うことを
ルクレツィアを捜し出すことを
そして・・・

もしかしたら捜し出せないかもしれない。
会うこともできないかもしれない。
何日が過ぎていっても
情報さえ入ってこないかもしれない。
それでも、
捜したい。
逢いたい。
ーーーーー愛している、ルクレツィア・・・ーーーーー


『このin the roomから出ることを
決意した』

end・・

Hey!you!!こんにちは、ひがねです。
久しぶりに小説なんて書いたもんで・・・。なんかヘンです。文章。
でも、主人公が主人公なものですから、ずいぶんシリアス入っちゃいましたね。まじで。
次は誰かな・・・。誰がいい?返事まってます。(笑



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