萬霊塔￤京都市動物園

　　萬霊塔 　　　　京都市動物園：京都府京都市左京区岡崎法勝寺町　岡崎公園内
Ｎ 35_06_47.2　Ｅ135_47_13.4　±6ｍ

慰霊の対象：動物園動物／創設業種：動物展示業

■平成15年に既存の万霊塔に台座を設け、さらに副碑を設置している。京都市動物園100周年記念ということだが、京都市動物園は上野に次いで1903年に開園した国内2番目の動物園である。かねてから再整備が希望されていたが、平成21年11月に『共汗でつくる新「京都市動物園構想」～「近くて楽しい動物園」　新たな都市型動物園を目指して～』と新構想が発表され様変わりする様子だ。
■すでに類人猿舎やふれあいのコーナーはリニューアルを果たしている。

碑文

本体碑文	(表)萬霊塔 (裏)昭和七年八月建設
大きさ（cm)	本体：49W×86Ｈ×38Ｄ台石：104W×20Ｈ×51Ｄ下台：203W×89Ｈ×154Ｄ（納骨室か）
左副碑２	（下台裏面）京都市動物園100周年記念京都市動物園協会　改修平成15年9月1日
（副碑）	いのちのたいせつさを／おしえてくれてありがとう／やすらかに／おねむりください京都市動物園100周年記念／平成15年9月1日贈　京都府石材業協同組合／京都府石材業協同組合　石寿会

撮影日：2011/08/19

以前の「萬霊塔」

■シロクマ舎の前に「萬霊塔」と記された慰霊碑がある。萬霊塔の字の下には蓮の花が描かれているので仏経色を感じるが、それがいかにも京都らしい。目立つ場所にあるにもかかわらず、気がつかない人が多いようだ。

■正門そばの動物図書館はちょっとした博物館を兼ねている。この動物園で死亡したゴリラやキバタンなどの剥製が展示されている。その説明を読むと動物学的な説明というよりも、その動物がどのように貢献したか動物の個人史を綴っている。動物に対する説明の中にお墓につながる気持ちが感じられた。

撮影日：2000/08/12