馬塚￤周南市

馬塚　　：山口県周南市八代須野河内

慰霊の対象：軍馬／創設業種：軍隊

「つるの里八代」の看板では一帯の文化財を紹介している。その中に、この馬塚があった。
早速、行ってみるとちょうど馬塚の供養の日とのことで集会所でお経をあげていた。塚にお参りし、戻ってお経とお酒がふるまわれ、それからもう一度塚を供養するという。詳しいことをお聞きしたかったのだが、お経の最中でもあり、時間もなかったので帰途に着いた。
写真からは、祠が木に飲み込まれるほど長い間、そして今も地域の人がこの塚を大切に守っていることがわかる。

あとで熊毛在住の友人に尋ねたところ下記のように調べてもらうことができた。

	『ふるさと探訪熊毛町』８１ページ
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	馬塚（上須野河内）
	八代の須野河内に馬塚（着の森）と呼ぶ森があります。
	弘治元年（１５５５）１２月毛利隆元が須々万城主山崎伊豆守を
	攻めるためこの地に着陣した時、寒さが厳しくて、たくさんの軍馬
	が死んでしまいました。
	　死んだ馬をここに集めて埋め、その上に椎の木を植えたところ、
	その木に馬の毛がたくさん生え出しました。
	　里人はこれを馬の守護神と思って崇め、馬の病気はこれに祈ったり
	木に生えた馬の毛を取って拝んだりすると、たちまち直り、また霊が
	現れて馬の妙薬を教えてくれたということです。
	（馬の毛に見えたのは、実は寄生菌ヤマウバノカミノケなのだそうです。）
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	『つるの里八代文化財』の中にも同様の記述があります。
	（発行日：平成１３年３月３１日　発行：八代地区生涯学習推進協議会）
	ただ、追記で以下のような記述があります。
	
	１５５５年　１０月　１日　　　厳島の戦い　　　　（陶　晴賢）
	　　　　　　１０月２７日　　　鞍掛城攻撃　　　　（杉　隆泰）
	１５５５年　　３月　２日　　　須々万沼城攻撃　　（山崎　興盛）

撮影日：2003/12/04