Nepenthes
ウツボカズラについての詳細です。
当方での栽培法も紹介しています。
ウツボカズラとは?
 ウツボカズラは、ウツボカズラ科ウツボカズラ属に属する植物の総称です。虫を、葉を閉じ合わせて捕らえるという特徴的な捕虫方法から、いまや、食虫植物の代名詞にもなっていますね。
手に入れるには?
 食虫植物の中では高価な部類に入りますが、N.アラタやN.ヒブリダなら5〜8月頃に園芸店やホームセンターの園芸売り場にあることがあります。価格は大体¥580〜¥1800程度です。
 その他の種類については普通の園芸店などでは入手困難です。伊勢丹新宿本店の屋上園芸売り場なら常時何かしらありますw。ただし、¥3000〜¥15000程とかなり高価です。通販をやっている園芸店を利用するか、即売会などを利用した方が安く手に入ります(それでも¥2000〜¥8000程しますが)
品種
・N.アラタ
N.alata  次に記すN.ヒブリダと共に最も手軽に入手できる品種です。丈夫で耐寒性もよく、冬も10℃以上に置けば越せます。
・N.ヒブリダ
 N.アラタと同じく手軽に入手できる品種です。N.アラタは原種ですが、ヒブリダは交配種です。
・N.ラフレシアナ
N.rafflesiana  ラフレシアナ
N.rafflesiana下位袋  上の写真から1ヶ月ほどたってもう一度取り直したもの。大きくはなってはいますが、暑さ対策で日陰に置いておいたので発色が殆どありません。
・N.マキシマ
 マキシマ
・N.ミクスタ
 上記のN.マキシマとN.???を交配した品種です。捕虫袋はマキシマの形状を残しつつ、その模様の色は鮮やかな赤となります。昔栽培していましたが、現在は栽培していません。
・N.ビカルカラタ
 捕虫袋のフタの下部から牙状の2本の突起が生える種類です。
・N.トランカータ
 葉が軍配状の形をしています。冷涼な気候を好むようです。大型になります。
栽培方法
 高価なウツボカズラですが、温度管理さえ出来れば栽培は難しくありません。ただ、高山性ネペンの様な一部の種類については冷房装置などの設備を整える必要があります。ここでは入手が容易なN.ヒブリダの栽培法について書きます。
栽培難易度★★★★


 成長は鈍く、捕虫袋も付きにくいです。通年通して水を切らさないようにしてください。空中湿度を高めるため、葉水を行うようにします。


 最も良く成長する時期です。捕虫袋も大型になります。直射日光では葉焼けを起こすので寒冷紗等で遮光をしてください。
 植え替えはこの時期に行っておくと冬のダメージが小さくて済みます。根が細く、とても切れやすいので注意して植え替えてください。
 増殖は6〜8月に挿し木、とり木によって出来ます。茎を2〜3節に切り、切り口をミズゴケで巻いて葉を半分程度に切り落とし、高湿度を維持しておくと切り口から発根して1個体となります。


 だんだんと成長速度が鈍ってきます。遮光は外して、日光に良く当ててください。湿度が不足しがちになるので霧吹きでの葉水をこまめに行うと良いです。
 冬に備えて取り込む準備もしておきます。イモムシが付くことがあるので見つけ次第捕殺します。これをしておかないと家の中で虫食いだらけになります(というか、なったw)。


 ウツボカズラにとって最も厳しい季節です。熱帯性のため寒さに弱く、気温が5℃以下になると黒く変色して枯れてしまいます。10℃以下にならないように(15℃以上が望ましい)保温してください。
 なお、この時、水は控えめにすると耐寒性を若干向上させることが出来ます。