■Fuchsia■ フクシアについての詳細です。 当方での栽培法も紹介しています |
フクシアとは? |
南アメリカ原産の低木でアカバナ科の植物です。高山性の植物で、涼しい環境を好みます。花は枝から垂れ下がる様に付きます。その様子から天使の耳飾りと呼ばれることもあります。 昔は結構高かったのですが、最近では非常に安価で手に入れることが出来るようになりました。 |
手に入れるには? |
4〜6月頃に園芸店やホームセンターの園芸売り場で購入できます。価格は1鉢¥380〜¥980程度です。なるべく枝葉の多いものを選びましょう。
|
改良品種 |
・エンジェルスイヤリング
中輪咲きの非常に育てやすい種類です。耐暑性、耐寒性共に他の種類とは比べものにならないほど強く、フクシアの入門には最適です。 |
・ミヌエット
小型のフクシアで、萼が赤く、花弁は薄紫となります。暑さに弱いです。 |
・ビーキージー
中〜大輪咲きのフクシアで、萼は白く、花弁は濃い紫となります。暑さに対しては若干の耐性はありますが、本当に少しですので当てにしない方が良いです。 |
・アナベル
中〜大輪咲きのフクシアで、萼、花弁共に白〜薄桃色となります。これも暑さに弱いですが、他の種類に比べると少々挿し木が付きにくい感じがします。 |
・サマーファンタジー
中輪咲きのフクシアで、萼は桃色〜薄緑、花弁は赤紫〜濃紫となります。他のフクシアとは違い、花が上向きに咲く特徴があります。同様な性質を持つものには、スプリングファンタジー、パステルファンタジー等があります。 |
この他にも数多くの品種が流通しています。 |
栽培方法 |
増殖は容易ですが、暑さにきわめて弱く、夏をいかに乗り切るかが栽培する上での最大の課題となります。 栽培難易度★★★★ |
春
購入したら直ぐ挿し木の準備に取りかかります。これをやっておかないと、夏を越えられない場合もあるので必ずやります。充実した若枝を2〜3節に切り、葉を半分落として鹿沼土に挿します。1ヶ月程で発根しますので、発根したら鉢上げします。用土はピートモス:鹿沼土:バーミキュライトを5:4:1に混合して用います。 この時期が最も綺麗な花を咲かせる時期です。肥料切れを起こしやすいので、1週間に1回、1000倍希釈の液肥を水遣り代わりに与えます。 置き場は、風通しのよい日なたに置きます。
挿し木後約2ヶ月経過した挿し木苗です。夏越しのための保険となりますので、増やす予定が無くても必ずやりましょう。 |
夏
この季節がフクシアにとって、最も厳しい季節になります。花芽の数がだんだん減っていき、成長も鈍くなってきます。 とにかくまずは日陰の涼しいところに移動します。吊り鉢にするとなお良いです。ただ、株が大きくなるに従って耐暑性も弱くなっていきます。あまり大きい株は諦めることも必要です。 肥料は与えません。水だけにします。 |
秋
夏を過ぎると再び花芽を多く付ける様になります。ここで冬越しに向けてもう一度挿し木を行います。 管理は春と同様で構いません。 |
冬
熱帯花木に分類してあることからも判ると思いますが、冬季加温が必要です。10℃以上を保つようにします。フクシアは長日植物で、1日の日照が12時間を下回ると休眠に入ります。逆に、夜間照明をつけて、温度を15℃以上にすると冬季も花を咲かせることが出来ます。 肥料は、休眠させた株には与える必要はありません。休眠させずに長日処理を行う株は春、秋と同様液肥を与えます。 |