N64
まず最初にDirect Pad Pro(以下DPP)
についてどういうものか、大まかに解説します。
なお、テキスト自体はATSUKIさんのサイトの文をまんま(一部改訂)です(汗。

Text by ATSUKI, Direct by SasaB
LastUpdate 1999.05.05

DirectPad Pro (N64アナコン)


 Nintendo64のアナログコントローラって結構いけてますよね。是非これでやりたいPCゲームもあると思います。

 そんな夢を叶えましょう。DirectPad Pro ならN64アナコンの機能をフルに利用出来ます(ただし振動パックには未対応です)。プレステのコントローラではひげ親父を上手く扱えなかったあなたも、これならバッチリですよ。


購入した材料

  • CMOS 4006(東芝TC4006BP)x2(現在入手やや難
  • PNPトランジスタ(2SA1015)
  • セラミックコンデンサ(100pF)
  • 抵抗(4.7k、100k、10k、2.2k 各1本全て1/4watt)
  • 小信号用ダイオード(1SS83、1S2076、1S1588等)x10
  • ユニバーサル基盤(使いやすそうなの)
  • Nintendo64延長ケーブル
  • D-SUB25ピンコネクタ(オスコネクタ+ケース)

  • パーツ全体の写真1 パーツ全体の写真2
    写真にはコネクタがないですね。あと、適当なリード線が必要です。PS版を作った時の余りでOKです。

回路図をよく理解する

  • N64の回路図について

 まずは、The N64 interface projectに行きましょう。ここに全ての情報があります。
 そうして、この回路図を手に入れましょう。手に入れたら印刷するなりして理解します。

 N64の回路図ははっきりいってややこしいです。今までまともに回路図を見たこと無い人にはかなり辛いでしょう。
 でもあきらめるのは悔しいので頑張ってみませんか? まずは CMOS と トランジスタ について説明します。

  • CMOSとトランジスタについて

 CMOS-ICですが今回利用するのは4006と言って手に入りやすいものです。これを2つ買ってきましょう。中身についてなんて知る必要はないです。知っておく必要があるのは足のpin番号の振られ方だけです(^^;おいおいそんなんでいいのか?
 凹んでいる方を上にしてください。この状態で一番左上が1番pinです。後は反時計周りに番号が振られていますので、一番右上が14番pinになります。

 次にトランジスタですね。これも中身については省略します(^^;知っておく必要があるのは、足の意味だけです。
 平らな面を上に向け足を下にした状態にしてください。この状態で、左の足がエミッタ(E)中がコレクタ(C)右がベース(B)です。


さて作るぞ(今回は基盤で作るぞ)

  1. これを動かすぞ!!
  2. N64コントローラ

     こいつを動かす事を目標にしています。中古品で手に入れました(いくらだったけな?最近もの忘れがひどくて思い出せません)。
     中古品なので手垢がいっぱいで汚いです(^^;掃除位してから売りに出せよな > 中古販売店


  3. これが延長ケーブルだ
  4. N64延長ケーブル

     ワールドブロックスで以前に買った延長ケーブルです。このタイプのものはもう入荷しないと店長は言っていました。最後の1個を自分が買ったわけです。今回のケーブルぶった切りの写真などはこちらのケーブルです。
     これから買う人は最初の写真に出ている、X-TENDER の ULTRA64 な奴を買って作成することになると思います。ここでの写真とは微妙に違う可能性がありますので気をつけてください。


  5. ええい適当に始めちゃえ
  6. ダイオード付け

     本来なら回線図をよく眺めて効率的に部品を配置する方法を考えて作成を始めるべきですが、面倒なので行き当たりばったりで作成を始めました(せっかちなんです)。
     とりあえず、ダイオードをずらずらずらっと配置してはんだ付けを始めます。

     適当に始めたわりにははんだ付けは上手く行きました(^^)v


  7. 一通り部品の配置とはんだ付けが終わりました
  8. こんな感じです

     以外と綺麗に部品の配置が出来ました。線も上手く配線出来て、リード線は3本程度しか飛ばさなくて済みました。
     左から来ているのはパラレルの接続ケーブルで、全部で10本の線が要ります。PS延長ケーブルの余りが9芯だったので、それプラス1本GND線を別に通して使ってます(みっともないけど早く作りたかったので、、、せっかちなんです)。
     上から来ているのは N64 の延長ケーブルですね。たった3本の線ですので間違いは少ないと思います。

     これから作る人にアドバイスすると、DSUBコネクタの中にダイオードを配置しておけば、10芯分のケーブルなんて必要ないです。回路図をよく見て効率よく作りましょう。


  9. 基盤の裏(ハンダ)面はこんな感じです
  10. ハンダ面の写真です

     以外とスッキリはんだ付けが出来たので良かったです。
     しかし、これ見るとやはり結構面倒そうですね。はんだ付けとかに慣れてない人にはかなり辛いかもしれないです。でも出来ないレベルでは無いと思いますのでチャレンジチャレンジです。


  11. つなげてみました
  12. 繋げてみたのだ

     つなげてみました。問題無いみたいです。DiretPad Pro ドライバのプロパティでも N64-Analog 設定で、一応動作するようです。

     完成ですね。では色々テストしてみますか。


結果

    環境(AX6BC+Cel@450+Windows95/98)

    ひげおやじ喜ぶ  ひげおやじ喜ぶ。
    (なにが本物で偽者なのかが理解不能に陥る程である)

     N64のコントローラのアナログ入力は、ぱっと見た感じ安っぽいが、微妙な入力は PS のアナコンよりも扱いやすい。よって、ひげおやじも喜ぶわけである。

     N64のアナログ入力はそのままでは2軸の四隅まで届かない。
     DirectPad Pro が Version 4.9 であった頃はパッドのキャリブレーションが付いていなかったため、この問題が致命的であった。
     しかし、Version 5.0 でキャリブレーションが追加され、この問題は解決し、快適そのものである(逆に言うと、N64コントローラを利用する前にはキャリブ設定が不可欠ということでもある)。

     あと、このケーブルは電力供給をパラレルからのみ取っているため、電力不足が気になる。家のマシンだと、AX6BCでのメインマシンでの利用については全然問題が無かった。しかし、ノートパソコン(Dynabook Portege 620CT)での利用においてはプロパティ上でチェックした限り、かなりの入力ミスが目立った。
     +5Vを外部から入力する形に回路を変更する事はそう難しくはないので(回路図を良く見ればわかると思う)、作成したものの入力ミスが多い場合には回路の変更を検討するのも良いかもしれない。