トヨタ・パブリカ 

トヨタ自動車がクラウン コロナ に続いて発売したのがパブリカでした。「パブリカ」という車名は一般から公募されパブリックカー(大衆車)に由来しています。しかい期待していた大衆には支持されず販売は低迷します。その後何回かモデルチェンジをして4気筒のモデルも発売されましたが昭和53年4月に生産を終了しています。

       昭和36年6月  パブリカ 発売
       昭和37年5月  パブリカ バン 発売
       昭和38年7月  パブリカ デラックス 発売
       当時の価格は  パブリカ デラックスが 429,000円
                   スタンダードが 389,000円
                         ライトバンが 379,000円 となっています
昭和38年(1963)度のパブリカの生産台数は 30,339台となっています

以下に昭和38年(1963) 型パブリカ・デラックスをカタログより紹介させていただきます。

パブリカ・デラックスが誕生しました。日本で初めての本格的なホーム・カーとして、圧倒的な好評をいただいているパブリカの魅力を、そのまま受けつぎ、その上にグンと豪華な雰囲気が加わったのです。目をみはるように美しい、洗練されたスタイル。きらめくフロント・グリルや、サイド・モールディング。それにリクライニング・シートまでそなえた、快適そのものの居住性ーーーパブリカ・デラックスは、おとな4人を乗せ、最高時速110キロで走ります。登坂力や加速力は、もちろん中型車をしのぎます。安定したロード・ホールディング。このクラス最大のトランク。しかも1リットルで24キロも走る超経済者なのです。この豪華さ、そしてこの高性能パブリカ・デラックスこそ、マイ・カーののぞみをすべてそなえた車といえましょう。

室内は高級車ムードがいっぱい・‥パブリカ・デラックスは、おとな4人がゆったつ乗れ、シートの広さも頭部や足もとの空間も、余裕たっぷりです。そのうえ四方をとつかこむ熱線吸収の青色ガラス、華やかな中にも落着きを漂わせたシートの色調、やわらかなカーペットなど、室内は、いかにも高級車らしいムードにあふれています。防音装置を完ペきにしたため、室内はさらに静かになりました。

リヤ・スタイル‥・見ちがえるほど美しくなりました。大きなコンビネーション・ランプは、機能的で、見やすいのが特長。レフレクターはランプ・ユニットの下部に別に設けられています。明るいバック・アップ・ランプのため、後退もラクにでき、安全です。

見やすく・使いやすい計器璧…パフナリカ・デラックスの計器盤には、コンビネーション・メーターはじめ、各種のスイッチやシガレット・ライターなどが、人間工学(ヒューマン・エンジニアリング)の立場から、もっとも見やすく、使いやすいように配置されています。どんな場合にもムリな姿勢をとる必要がなく、長距離のドライブにも、きわめて快適です。そのうえ、美しいクローム・メッキのモールデイングで飾られた計器盤のデザインは、独得の風格をもち、運転する楽しさを感じさせないではおきません。

その他の画像は下記にてご覧ください

    詳しい仕様書   ライトバン

    エンジン   スタンダード

主な仕様書

全   長

3,585 mm

エンジン形式

空冷2気筒水平対向式

全   高

1,380 mm

総排気量

697  cc

全   巾

1,415 mm

圧 縮 比

7,2 :  1

車両重量

600 kg

最高出力

28PS/4300 rpm

最高速度

110 km/h

最大トルク

5,4kgm/2800 rpm