ニッサン・セドリック 

日産自動車は昭和28年イギリスのオースチン社と技術提携してオースチンA40型車を組み立て昭和33年に完全に国産化しています。その後継車として開発されたのがセドリックです。セドリックとは童話「小公子」の主人公の名前にちなんで命名されました。その後もセドリックは日産の主力車種として現在に至っています。

      昭和35年3月 セドリック 1500 発売
      昭和35年10月 セドリック カスタム 発売
      昭和36年5月 セドリック 1900 デラックス 発売
       エンジンは 1,500 CC 71馬力
      1,900 CC 88馬力 でした
       当時の価格は  セドリック カスタムが 1,128,000円
                  1900デラックスが 1,035,000円
                     1500スタンダードが  820,000円 となっています

昭和37年(1962)度のセドリックの生産台数は 29,544台となっています

以下に昭和37年(1962) 型セドケック・カスタムをカタログより紹介させていただきます。

さらに豪華な62年型

大型クラスと定評のあるセドリッタ デラックスよりも、さらにひと回りも広く、大きく、豪華にしたのがセドリック カスタムです。ポデーラインは美しい近代的な直線でデザインされ、このクラスのどの乗用車よりも低く、長く、大型車そのままの安定したスタイルとなっています。そのうえ近代感覚の粋をあつめた新意匠のラジエーターグリル、2倍以上の明るさをもつ豪華なデュアルランプ、ぐるりと左右に回りこんでいるフロントウィンドウ、しっとりとしたメタリッタ塗装、それをひきしめる近代的なサイドモールデイングなど、わが国のハイクラス乗用車を代表する優美なデザインです。

ご旅行に、ゴルフに、そしてお買物に、セドリックのリヤートランクは大型車同様の大きさをもっていますので、すべての身回り品がすっぼりと納められます。そのうえ、ルームのフロアにはジュータンが敷かれ、壁面にもやわらかいジュートを張ってあります。さらに、カバーで覆われたスペアタイアで工具室と荷物室がはっきりわけられていますので荷物が傷んだり、汚れたりすることがありません。また整備、タイヤ交換の際も荷物と関係なくできます。特にタイヤカバーには、地図やファイルを入れるポケットがつけてあります。

しっとりとしたハンドル高度なライフガード デザイン

このほか コーンタイプのステアリング・ホイール、視界十分のバノラマウインドウ、デュアルランブ、強化ガラスなどによって類のないライフガードデザインとなっています。


ルーミーなムード、広くゆったりとした室内セドリック カスタムはセドリックデラックスよりも全長、ホイールベースともに100mm大きくなっています。特に後席は、前席との問が900mmもありますので、ゆったりとあしを組んでラクに掛けられます。国産の乗用車ではもちろん外国の乗用車をもしのぐ広さです。シートには厚みが80mmのフォームラバーと、やわらかく上品なタッチのクリンプナイロン特製生地が使われていますので、ふかぶかとして落着いた座り心地です。ルーミーなルームデザインとあいまって豪華な応接間そのままです。また後席のシートバック(背もたれ)はちようど頭が休められるように高くしてありますので、中央のひじかけとともに長距離のドライブや、お仕事の構想をねるのに理想的な居住性がえられます。

 

その他の画像は下記にてご覧ください

    詳しい仕様書  1900デラックス

    エンジン  スタンダード&ライトバン

主な仕様書

全   長

4,510 mm

エンジン形式

4気筒直列頭上弁式

全   高

1,510 mm

総排気量

1,883  cc

全   巾

1,680 mm

圧 縮 比

8,5 :  1

車両重量

1240 kg

最高出力

88HP/4800 rpm

最高速度

140 km/h

最大トルク

15,6kgm/3200 rpm