マスターライン 

マスターラインという名称はマスターの商用車という意味で名付けられました。その為最初の マスターラインはタクシー用に開発されたトヨペット・マスターの商用車でした。しかしトヨペット・マスターは2年位で生産が終了しクラウンをベースとした商用車が発売されました。本来ならクラウン・ラインとなる所ですがマスターラインの名称が引き継がれました。しかし生産は長く続かず4代目クラウンが発売された昭和42年9月に車名が消滅しました。

      昭和30年01月 トヨペット・マスター 発売
      昭和30年12月 マスターライン 発売
      昭和34年04月 クラウンベースのマスターライン 発売
       当時の価格は   ライトバン 4ドア が 788,000円
                ライトバン 2ドア が 758,000円
                  ダブルピック が 738,000円
                      シングルピック が 667,000円 となっています

昭和37年(1962)度のトヨタの小型四輪の生産台数は 127,737台となっています

以下に昭和37年(1962)型マスターラインをカタログより紹介させていただきます

ライトバン 4ドア 6人乗 400キロ積/3人乗 500キロ積

配達に、商用に、乗用に・・・用途のひろい高級コマーシャルカーです。4ドア式で乗り降りも積みおろしも軽快且つ便利です。室内はゆったりした6人乗りで400キロの荷物を同時にはこびます。後部シートを倒せば荷物室がさらにひろがって、もう100キロの荷物が追加できる能率的な設計です。

ライトバン 2ドア 6人乗 400キロ積/3人乗 500キロ積

定員・積載量は4ドア式とかわりませんが、荷物運搬を主とする向きにふさわしい2ドア式のライトバンです。定員3名の場合には4ドア式とおなじように後部シートを倒してかんたんに荷物室をひろげることができます。後部座席からの出入りは、助手席シートを倒してスムーズにでき、乗用にもきわめて便利です。

室内は広々とした6人乗・・・ひろい室内は明るく、すばらしい居住性を誇り、長距離の走行にも疲れません。ドアの内張りにもパッドを使用するなど、すびずみに行届いた設計で、やわらかな雰囲気と安全性を高めています。

見やすい計器類 扱いやすいスイッチ群

美しい計器盤をごらんください。運転座席正面のコンビネーション・メーターには、スライド式のスピード・メーターをはじめ全計器が見やすくまとめられています。計器類は反射が少ないので、とても見やすく夜間は美しいみどり色にかがやきます。スイッチ類はすべて指で押せば作動しさらに深く押せばスイッチが切れるプッシュ・ボタン式になっています。なお、計器盤上はやわらかなパッドでおおわれ、万一の場合の安全性もいちじるしく高まっています。

酷使にたえる堅ろうなシャシー

曲げや捩れに強い梯子型フレームを使ったがんじょうなシャシーで、耐久力のよさはご愛用のかたがたの折り紙つきです。トヨペット・クラウン1900と共通機構が多いため、サービスや部品補給にも不自由せず、100パーセント稼動させることができます。

その他の画像は下記にてご覧ください

    詳しい仕様書   ダブルピック

    エンジン   シングルピック

主な仕様書

全   長 4,420 mm エンジン形式 4気筒直列頭上弁式
全   高 1,590 mm

総排気量

1,897  cc

全   巾

1,680 mm

圧 縮 比

7,7 :  1

車両重量

1285  kg

最高出力

80HP/4600 rpm

最高速度

120 km/h

最大トルク

14,5kgm/2600 rpm