民生・リヤエンジンバス 

現在のバスは殆どがリヤエンジンのコーチ型ですが昭和30年代の後半まではボンネットタイプのバスが生産されていました。しかし同じ車体の長さだと収容人員の多いコーチ型が主流となり次第に姿を消していきました。現在でも観光用として僅かな台数が運行されているようです。

      昭和30年08月 B80型 ボンネットバス 発売
      昭和35年09月 4R103 リヤエンジンバス 発売

昭和37年(1962)度の民生・バスの生産台数は 608台となっています

以下に昭和37年(1962) 型民生・リヤエンジンバス 4R103型をカタログより紹介させていただきます。

85名の収容力をほこる大型車、客室長さを有効に活用した12列シートは観光用として理想的な配置であるばかりでなく、ホイール・ベース、オーバー・ハングの有効な配分は使いやすい車として、快適な運転を保証いたします。また大都市の大量輸送用としても特にその大きな収容力は、ラッシュ時の輸送には欠くことのできぬものです。

視界の広い運転席

三つ山ローラー・ステアリングの採用によりハンドルの切れはすばらしく良く、広い視界のウインドー、見やすい計器、変速の楽なトランスミッション等と合せ運転操作は一段と容易になり、運行の安全性は一段と高まりました。

ゆったりとした室内、大きい収容力

エンジン・ルームの合理的な配置により、最后列シート後方の空間をつめ有効室内長を長くとって、収容力が増加しました。ロマンスシートの場合、シートピッチが長くなり、シート列数は増加しました。なお、エンジンルームの防音は完璧で室内は非常に静かです。

その他の画像は下記にてご覧ください

    詳しい仕様書   4R93型

    エンジン   4R92型

主な仕様書

全   長

10,385 mm

エンジン形式

水冷直列4気筒2サイクルディーゼル

全   高

3,055 mm

総排気量

4,941  cc

全   巾

2,450 mm

圧 縮 比

16 : 1

車両重量

7,500 kg

最高出力

165PS/2200 rpm

最高速度

78 km/h

最大トルク

61kgm/1400 rpm

乗車定員

85 人

最小回転半径

9,750 mm