スズライト・キャリィ 

昭和30年(1955)に発売された軽四輪乗用車「スズライト」に続いて昭和336年に軽四輪トラック「スズライトキャリイ」が発売されました。セミキャブタイプを採用して当時の軽四輪トラックの中では最も大きな荷台を備えていました。「キャリィ」は現在も生産が続いています。

      昭和30年10月 スズライトセダン デリバリバン 発売
      昭和34年07月 ライトバン TL型 発売
      昭和36年10月 軽四輪トラック スズライトキャリイ 発売
          当時の価格は キャリィ FB型が 345,000円
                     ライトバン TL型が 360,000円 となっています
昭和36年(1961)度のキャリィとライトバンを併せた生産台数は 18,764台となっています

以下に昭和36年(1961) 型スズライト キャリィ FB型をカタログより紹介させていただきます。

グンと能率をあげるコマーシャルトラック

スズライト キャリィはエンジン・キャビン・荷台を合理的に配置したセミキャブオーバータイプで、荷台は軽四輪中最大の1.5uです。ミニトラックはじめての前進4段シンクロメッシュ!出力も軽四輪最高の21馬力。キャリィはお仕事の能率を一段とあげるコマーシャルトラックとしてタフな活躍をいたします。

ゆったりしたキャビン

フロントウィンドウは視界の広い曲面ガラス、三角窓とともに前部にベンチレーターを採用するなど通風にも特別な配慮がなされています。足もとが広いフラットフロアー、ポリウレタンフォームのシートはやわらかなクッションで、長距離走行しても疲れません。

スムーズな運転

発進・加速・登板などあらゆる要求にマッチできる前進4段2・3・4速シンクロメッシュトランスミッションの採用によって、不快なギヤ鳴りもなく、急勾配でのチェンジダウンもスムーズです。すぐれたエンジンと合理的なギヤ比で、平坦路ではセコンドでも発進できます。

広い荷台・楽な積みおろし

キャリィの荷台面積は、他の代表的な軽4輪トラックが平均1,2uにすぎないのに比べ、25%も広い1,5uもあります。また荷台床面の高さも低いので、大きい荷物の積みおろしもたいへんらくになります。これはキャリィが誇る特長の一つです。

その他の画像は下記にてご覧ください

    詳しい仕様書   幌付き車

    エンジン   シャーシー

主な仕様書

全   長

2,990 mm

エンジン形式

空冷2サイクル2気筒直列

全   高

1,550 mm

総排気量

359  cc

全   巾

1,295 mm

圧 縮 比

6,0 :  1

車両重量

490 kg

最高出力

21HP/5500 rpm

最高速度

76 km/h

最大トルク

3,2kgm/3700 rpm