日野・ディーゼルトラック 

昭和17年ににいすゞ自動車の前身だったヂーゼル自動車工業から独立して日野重工業が設立されています。昭和23年に社名を日野ヂーゼル工業と改称して主に大型トラック、バスを生産していました。その後ルノー コンテッサなどの乗用車も生産していましたがトヨタ自動車との業務提携により大型トラック バスの専業メーカーとして現在に至っています。

       昭和31年5月 TH13型 ボンネット トラック 発売
       昭和34年3月 TC10型 前輪2輪車 発売
       昭和38年7月 TH17型 ボンネット トラック 発売
       昭和38年9月 TH80型 キャブオーバー トラック発売

当時の価格は TH17型ボンネット トラックが 2,700,000円 前後と思われます

昭和38年(1963)度の日野・ディーゼルトラックの生産台数は 7,599台となっています

以下に昭和38年(1963) 型TH17型ボンネット トラックをカタログより紹介させていただきます。

最高の技術でつくられ 最大の機能を発揮する 日野ディーゼルトラック

TH17型 強力160馬力 8トン積

6つの特長
       長距離運転にも疲れない乗心地
       運転がしやすく稼働率が高い
       最少の燃料消費
       耐久力を誇るエンジン
       確実で利きの良いエア・ブレーキ
       強いシャシ・大きな積載量

● ゆき届いた機構の運転席

見易くまとめられた計器類、クッションのよいシート、視野のひろいゆったりとした運転席は長距離運転にも疲れません。

便利な集中給油装置

グリースアップは、全給油個所に適量が一度に給油できる集中給油装置によって短時間に完全にできます。

リヤ・スプリング

前方はフロントブラケットピン止めされていますが、二枚目リーフも捲き込みその強度を増しております。後方はリヤブラケットに取り付けられた鋳鉄製のスライディングシートの下面に接触して滑る方式となっており、又上方にサブスプリングを装着し、負荷の変動に応じて、バネレートが変わり、クッションが非常に良く充分負荷にも耐えられます。     

その他の画像は下記にてご覧ください

    詳しい仕様書   前2軸車

    エンジン   15トン積 ダンプ

主な仕様書

全   長

8,020 mm

エンジン形式

4サイクル水冷直列6シリンダ

全   高

2,680 mm

総排気量

7,982  cc

全   巾

2,470 mm

圧 縮 比

17,4 :  1

車両重量

5,550 kg

最高出力

160HP/2,400 rpm

最高速度

90 km/h

最大トルク

51,5kgm/1,600 rpm