北炭夕張第二鉱総合プラント






空に伸びる放散筒







北炭夕張第二鉱総合プラントは夕張市本町から冷水山を越えて東約4kmに位置する場所にありました。夕張第二鉱の鉱区が東に東に広がる中で昭和15年奥部排気竪坑、昭和16年奥部入気竪坑が完成、その周囲にはさらに主要扇風機、竪坑捲揚機、空気圧縮機、変電所などが戦後までに整備されました。昭和30年代の坑口プラントのモデルとして坑内ガスの吸引、送気施設のガス・ブロワーなどが注目されます。現在はここに達する道路は廃道となり、たどり着くことさえも困難です。



冷水山の裏手にはずっと続く送電線の鉄塔があり、この送電線が奥地の施設に電気を供給していたのではないかと思われます。



夕張第二鉱総合プラントのあった場所は荒地が広がり、建物があった場所には瓦礫が積み上がっていました。機器類は運び出し、この場で取り敢えず建物を壊しただけという感じでした。



総合プラントの東側に位置していた場所にあった変電所と思われる場所には煉瓦の瓦礫が残ります。



ズリ山があり、その下には鋼製のワイヤーがとぐろを巻いていました。そして放散筒も2箇所ありましたがこの場所に竪坑があったのかもしれません。



敷地には打ち捨てられた機材が散乱していました。



総合プラント直下にある池は人の目に触れられることもなく青い水を湛えていました。



北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
北炭夕張第二鉱総合プラント