消えゆく遠幌小学校



解体間近の遠幌小学校



遠幌の集落の北の高台に建つ遠幌小学校は夕張らしい洋風のモダンな木造校舎でした。規模も大きく現在残っている建物に加えてもう一棟校舎がありました。昭和23年に開校した学校は三菱石炭鉱業南大夕張炭鉱の閉山の影響を受け、平成2年に閉校になりました。同時に閉校した南部小学校と合併する形で平成2年に幌南小学校が開校したのですが平成20年3月にここも閉校となりました。


閉校記念碑には木造校舎の絵も入った立派なものでした。



校舎は閉校後20年を経てかなり痛みが激しくなっています。壁面にカラフルな塗装がされていました。



体育館は平成20年春に建物が崩落していることがわかりニュースになっていますが、夕張市の財政破綻と関連付けられて報道姿勢にはかなり疑問が残ります。体育館に飾ってあった卒業記念作品の多くが瓦礫の下に埋もれてしまったのは本当に残念です。この崩落を契機に解体の動きが現実味を帯び、近い将来、遠幌小学校の校舎は姿を消すことになりそうです。



北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する  
消えゆく遠幌小学校