消えゆく北炭真谷地炭鉱(平成20年)



解体中の北炭真谷炭鉱総合事務所



北炭真谷地炭鉱の総合事務所と資材倉庫が解体されるというニュースを知り、15年ぶりに真谷地の谷へ足を踏み入れました。前回の訪問の時の記憶は正直ほとんどなく、沼ノ沢から踏切を渡ると小さな集落が帯状に続きます。途中には鉄筋コンクリート造の比較的新しい旧炭鉱住宅もあり、そのさらに奥に目指す場所はありました。



除雪された終点からは総合事務所が丘の上に望むことができました。



総合事務所ができる前の昭和20年代に建設された炭鉱事務所は真谷地炭鉱操業時に資材倉庫として活用されてきましたが、今回同時に解体されます。私が訪れた時にはすでに瓦礫の山でした。



総合事務所も鉄骨造の部分はすでに外壁は取り壊し済。鉄筋コンクリート造の部分も道路沿いの部分は外壁に大きな穴があけられていました。総合事務所は昭和37年竣工で地上2階、地下1階建て、地下部分に大きな浴場が配置されています。また屋上部分に木造の建屋が増築されていました。



総合事務所の裏にあった立坑櫓は以前に取り壊されていて密閉された坑口のみが残ります。



昭和34年に竣工したホッパーは2連のもの。柱部分が崩壊しているが原型は保っています。



選炭工場の跡、その奥には平成19年に破産した夕張木炭製造の十連窯が並んでいました。



総合事務所のさらに奥の丘の上には別の建物も発見できました。中はもう空洞状態でかろうじて外壁が残るに過ぎません。



総合事務所へ行く途中の夕張木炭製造の施設と市街。



北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する  
消えゆく北炭真谷地炭鉱(平成20年)