北炭化成の大煙突と黄色いハンカチ広場



清水沢から鹿ノ谷へ抜ける道路をはしりながら注意深く東の方角を眺めていると今はもう緑に覆われた高台の上にひときわ高くそびえた煙突を望むことができます。これが旧北炭化成工業所の大煙突です。工場は昭和9年から53年まで稼動し石炭からコークスを製造していました。



今は工場そのものはすべて取り壊されその跡地にユーパロの湯、特別養護老人ホームが建ち、ユーパロの湯の象徴として煙突のみが残されています。煙突は昭和35年に建設されたもので高さは63mあり、近くに寄り見上げると目がくらむ程です。

ユーパロの湯は夕張市の手のよって造られた温泉でなかなか充実した温泉。浴室には洋風と和風があり男女が日ごとに入れ替わります。

(日帰り入浴:600円、10時-21時)



同じ日吉の一角にある黄色いハンカチ広場。映画幸せの黄色いハンカチで使用された炭鉱住宅のセットが保存されています。木造の炭鉱長屋の外観は過去の炭鉱風景を彷彿させます。



炭鉱住宅の中には映画で使用された赤いファミリアが展示されています。加えて凄いのが天井、壁が黄色い願い事を書いた紙で一面覆われていることです。誰でもこの黄色い紙は書き貼り付けることができます。



映画の最後のワンシーンの黄色いハンカチ。



黄色いハンカチ広場の奥には木造の炭鉱住宅が今でも点在しています。その丘の上にある日吉神社の佇まいは非常に美しく一見の価値があります。


(地域別情報4-8-1.夕張・鹿ノ谷に地図と周辺案内があります。)

北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
北炭化成の大煙突と黄色いハンカチ広場