夕張福住人車の痕跡






山腹を這う福住人車の痕跡




■福住人車

福住の炭鉱住宅も今では全くなくなり草木が繁茂する空間になっています。国道を走るとわずかに積み石や階段がわずかに残り過去のことを教えてくれるに過ぎません。そんな中をゆっくり花とシネマのドリームランドに上って行く道があります。その途中に小さなトンネルがあるのです。それが福住人車の跡なのです。

福住人車とは福住の炭鉱住宅が遥か標高500m以上まで達していた時代に住民の移動の手段として北炭が造ったケーブルカーのことです。福住の炭住街を上下にせわしなくケーブルカーが行き来した時代があったのです。高い場所にあった炭鉱住宅が廃止になった昭和49年に人車は廃止になりましたが路線跡とこのコンクリートの小さな橋が今に歴史を伝えます。

映画フラガールで常磐から夕張へ移り住んだ人の住んだ場所が福住人車の終点、標高の最も高い福住七区でした。



■花とシネマのドリームランド

閉鎖された花とシネマのドリームランド。模造戦車が放置されているらしい。



■郷愁の丘より福住を望む

(写真左)郷愁の丘から福住方面を写したもの。斜面が木々と草でまだらになっているのが過去を感じさせます。(写真右)学校を改装してファミリースクールふれあいという宿泊施設になっている。元の旭小学校で外見はほぼ原形を保っています。


(地域別情報4-8-1.夕張・鹿ノ谷に地図と周辺案内があります。)

北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
夕張福住人車の痕跡