天塩川河口の昔と今

天塩川河口の昔と今


■天塩川河口の昔と今

道北内陸部の開拓は天塩川を軸として奥地に入っていきました。 未開拓の内陸部をつき進むよりも海と川を交通手段とする方が遥かに便利だったのです。 そしてこの天塩川河口は海と川との接点でした。 また鰊漁でも大いに賑わった場所でもあります。

また8世紀、オホーツク文化の時代の遺跡が天塩川の河口に広がります。 南北1000m、東西200mの地に200以上の竪穴住居が発見されています。 現在、その住居は一部が復元展示されています。

今では昔に比べると寂しくなってしまった天塩川河口ですが、 落ち着いた街並みが歴史の重みと風格を感じさせてくれます。 そして天塩川は変わることなく流れています。

(交通:幌延-[バス28分]-天塩-[バス73分]-羽幌)

■河口

天塩市街の南の端にぽっかり天塩川の河口が口を開けています。 なんとなく海に着いてしまった感じもする不思議な河口です。

■堤防から

河口は漁港にもなっているため残念ながら堤防で川は囲まれています。 海の香りがあたり一面に感じることができます。

■天塩川の流れ

天塩川は最後、日本海と砂丘でわずかに隔てられながらゆっくり流れます。 地形図を見るとその距離は9kmにも及びます。 その砂丘をただ歩いてみるのもいいかもしれませんね。

■天塩川歴史資料館

かつての天塩町の役場が改修され天塩川歴史資料館になっています。 この資料館は天塩町のみならず天塩川流域の歴史も紹介しています。 たぶんこの周辺の資料館の中では最もおもしろいものだと思います。 天塩川の川運に使用された長門船も復元展示されています。 川口遺跡で発掘された土器もあります。

(入館料:無料、10時-17時、月休、5月1日〜10月31日)

■天塩温泉夕映

キャンプ場のある鏡沼の高台の上にできた新しい温泉。 この付近にある温泉のほとんどが塩化物強塩泉なのですが、 その中でも最も肌がすっきりする感じがする温泉です。 和風と洋風の浴場があり毎日男女が入れ替わります。

(日帰り入浴:500円、平日11時-22時、土日祝10時-22時)


  
北海道旅情報巻頭  3-4.川と水の風景