小平蘂川畔の住吉炭鉱



住吉炭鉱は北炭系列の空知鉱業所天塩鉱の住吉坑として昭和24年に出炭を開始した。まもなく北炭としての操業は終わり、天塩鉄道が租鉱権を設定し稼行しました。昭和38年にわずかに出炭量は10万トンを超えたことがありましたが10万トン弱で推移。昭和42年に閉山しました。原炭ポケットと思われる円筒状のコンクリート構造物が炭鉱があったことを今に伝えます。


原炭ポケットと思われるコンクリート構造物の上は平地になっていて、平地にもコンクリート基礎がありました。坑口からの蓄電車の軌道がこの段か、もう一段下にあったのかもしれません。選炭場からは架空索道が小平蘂川にを渡り、住吉駅岐線にホッパーがありました。河川改良、農地整備で住吉駅岐線は消滅しています。



倉庫として使われる建物はかつての浴場とのこと。



炭鉱住宅があった丘陵の奥には水道施設の痕跡がありました。



ズリ山なのか、露天掘り跡後なのか、裸地の丘陵もありました。



訪問 平成25年05月07日


参考文献 平成21年 北海道炭鉱資料総覧 内田大和編・著 空知地方史研究協議会
昭和63年 北線路-never again-(下) 湯口徹著 プレスアイゼンバーン



北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
小平蘂川畔の住吉炭鉱