松浦展望台と白神岬



国道228号を福島から松前へ向かう途中に不思議な小さな看板があります。そこには松浦展望台と書かれていますが駐車スペースもほとんどなく、加えて看板はあるのにその展望台への歩道がありません。



写真左は遠くから眺めた松浦展望台の全景。看板は道路脇にありそこからは登る道はなく、実は国道から一度福島側の海岸の岩場に降りるとと階段が展望台に向かって伸びています。そして展望台にはベンチがあり津軽海峡を見渡すことができるのです。

展望台自体は危険性は全くありませんが階段はコンクリートも劣化が進みぼろぼろでベンチも色褪せ出来た時からの時の経過を感じさせます。この展望台は険しい海岸線が続く福島松前間に最初に造られた展望台で完成時にはたくさんの人が訪れたことでしょう。そしてその当時はまだ国道自体も狭く写真の様な惨めな感じではなかったと思われます。道路拡幅により展望台のある岩山の一部が削られ孤立した感が深まり今ではほとんど訪れる人もない寂しい過去の展望台に転落したのではないでしょうか。




写真左は展望台からの東方向の海岸線。写真右は西方向の海岸線。展望台から白神岬の西まで昔ながらの覆道がひたすら続きます。



白神岬は北海道最南端の岬です。最東端、最北端は有名ですがこの岬はとにかく地味。石碑がぽつんとあるに過ぎません。そしてそこからさらに東に行った所に白神岬展望広場があり、ここには大きな駐車スペースがあります。しかしながら駐車場にあるトイレを見る限り出来てからかなり時間が経っていると思われうらぶれた感じがする場所です。



白神岬展望広場からの松前小島。松前の沖には松前大島、松前小島のふたつのの無人島があります。大島は標高737mを越える江良岳があり、小島でも最高地点は標高293mあるなかなか大きな島で、特に小島は松前にも近く海岸線からはっきり望むことができます。



(地域別情報4-2-1.知内・福島に地図と周辺案内があります。)


北海道旅情報巻頭  3-9.ぐるり海岸線紀行

松浦展望台と白神岬