4-6-3.小樽


小樽周辺

小樽は明治初期から石炭の積み出し港として大きく発展した町です。その面影は随所に見ることができそれらが観光の基盤として活用され今では北海道の中でも有数の観光都市になっています。

観光エリアとして大きく分けると小樽運河周辺、ウイングベイ小樽(旧マイカル小樽周辺)周辺、祝津・手宮周辺に分かれます。

小樽運河周辺は最も見所の集中する場所で小樽運河、小樽駅と小樽運河の間の北のウォール街と呼ばれる歴史のある建築物群、さらに若干南には北一硝子があります。これらをぐるりと周るだけでも3〜4km程度は最低でも歩かなければいけません。途中には主だった施設だけでも小樽美術館、小樽文学館、小樽市博物館、金融資料館、ヴェネチア博物館などがあります。これらをじっくり周るだけでもかなりの時間を要するでしょう。車利用の場合大きい駐車場は小樽運河北に港湾部前駐車場があります。また小樽の観光は基本的には車はあまり利用価値はないため千歳・札幌からJRを利用し小樽駅から歩くのがお薦めです。小樽駅-北のウォール街-小樽運河-北一硝子-南小樽駅と周ることができます。

ウイングベイ小樽周辺は本体のスーパーポスフールとそれに付随する施設と隣接して石原裕次郎記念館があります。その2点に興味がなければあえて訪問することもないでしょう。小樽築港駅とウイングベイ小樽は直結していてたいへん便利。

祝津・手宮周辺は小樽郊外のレジャースポット的性格が強く、おたる水族館、小樽交通記念館、鰊御殿などがあります。小樽に子供連れで訪問する場合この様な施設を組み合わせるのも有効でしょう。

さらに周辺にはオタモイ海岸、天狗山展望台など景勝地が幾つかあります。

食に関しては私も詳しくはないのですが寿司屋の多い場所は観光施設が多い場所から離れた小樽駅の南東の繁華街のある花園、稲穂周辺になります。この付近は駐車場も少ないので場合によっては駅周辺の駐車場を利用しましょう。

宿泊施設は観光都市としては少なく市街地では小樽運河周辺のレトロなホテル、繁華街のシティーホテル、ウイングベイ小樽のヒルトン、銀鱗荘などが候補にあがるでしょう。小樽の奥座敷朝里川温泉なども選択肢のひとつです。また翌日の行程を考え札幌の宿泊するという人が実際には多いようです。







祝津・オタモイ海岸

小樽の中でも景勝地と知られる祝津は観光スポットも数ヶ所あり、小樽の街歩きと組み合わせると小樽をより深く楽しめます。訪問には車が便利ですが小樽港第3埠頭から小樽海上遊覧船を利用するのもいいのではないでしょうか。

■おたる水族館

海岸端の海獣公園にはアザラシ、ペンギン、トド、セイウチ、ラッコなどが配置され充実しているのが特徴。ベーシックなイルカショーなどもあり。

(入館料1300円、9:00〜17:00もしくは16:00、3月下旬〜11月下旬)

■鰊御殿

明治30年に泊村にて竣工したもので代表的なにしん場建築物。昭和33年にこの地に移築され公開されています。平成16年9月の台風18号に被災し営業中止中。

(入館料200円、9:00〜17:00もしくは16:00、4月初旬〜11月下旬)

■旧青山別邸

大正時代にしん漁にて財をなした青山家が建設した別荘。見学には予約が必要。

■オタモイ海岸

オタモイには戦前の最も豊かだったといわれる昭和の初期に栄えた場所です。昭和11年に小樽の行楽地としてオタモイ遊園地が完成し辨天拝殿、辨天食堂などの大きな建築物が立ち並んでいました。中でも崖にへばりつくように建てられた竜宮閣は過去の写真を見るとその技術力と心意気に胸を打たれます。戦後再開を目指したものの目前にして昭和27年に竜宮閣は焼け落ちオタモイが賑やかさを取り戻すことはありませんでした。現在竜宮閣のあった地には展望台が造られていますが崖下をのぞくとコンクリートの基礎が今も残っています。

海岸の駐車場から地蔵堂の往復は手掘りのトンネルもありなかなかおもしろい散策コースです。また駐車場、地蔵堂から海に下る道もあります。唐門から地蔵堂への山道は永久通行止の模様。夕日のスポットとも知られている場所です。

オタモイ海岸から祝津までは小樽海岸自然探勝路になっていて2時間程度で歩くことができます。一部では胎内めぐりなど迫力のある風景が楽しめます。山中海岸への道は比較的穏やかな山道で少々単調。私の訪問時は海岸は人気がなかったのですが海にたくさんの小船が浮かんでいました。

(交通:小樽駅-[バス25分]-オタモイ団地-[バス]-オタモイ団地・幸3丁目/小樽駅-[バス26分]-水族館)



手宮

■小樽交通記念館

小樽はかつて石炭の積出港で南小樽から手宮へと鉄道が延びていました。これが手宮線で昭和60年に廃止され、その廃線跡は一部に線路が残り、当時の面影を色濃く伝えています。そしてその途中にあるのが小樽交通記念館です。たくさんの車両が屋外展示されていて見応えがあったのですが雨ざらしのためかなり痛みが激しい感じがしていましたが、現在平成19年度リニューアルオープンの準備として閉館中です。どのような形になるか期待したいと思います。

(閉館中平成19年度リニューアルオープン予定)

■手宮洞窟

続縄文時代の壁画が洞窟の中に残っていました。発見は江戸時代末期でその後かなり風化が進み、平成7年に手宮洞窟保存館が建設され保存カプセルの中に保護されることになりました。

(入館料100円、9:30〜17:00、月休)

■旧日本郵船小樽支店

主要な観光散策ルートからは外れますが明治39年竣工の石造建築は一見の価値があります。運河プラザからここまで人の少ない小樽運河を歩いてみるのもいいのではないでしょうか。途中運河対岸の北海製罐も港らしい雰囲気のある建物です。

(入館料300円、9:30〜17:00、月休)

■小樽天然温泉湯の花手宮殿

天然温泉湯の花はここ手宮と朝里にあります。札幌からの無料送迎バスも設定されています。

(日帰り入浴600円、9:00〜23:00)



穴滝

小樽の郊外にどこか面白い所はないかと地図を見ていると小樽市街の南に松倉鉱山、松倉石、赤岩、雨乞の滝、穴滝と興味をそそる地名がちらほら。 これは行ってみるしかないと車を走らせました。 天神浄水場から行き違いもあまりない林道になり途中で車を置きさらに奥へ。 人の気配もなく心細くなってきます。 そして林道の脇に滝への小さな看板があらわれます。 暗い谷を進みやっとのことで穴滝へ着きました。 洞窟がありその奥に小さな滝が流れ落ちていました。 神秘的な不思議な空間でした。結局、松倉鉱山、松倉石、赤岩に行くのは断念したのですが行った方がいたらどんな所か教えて下さい。

(交通:小樽駅-[バス15分]-天神町-[徒歩120分]-穴滝)


赤井川周辺

■冷水峠

赤井川村の盆地は昔カルデラであったとの話もあります。 その確かな証拠はないのですがロマンをかきたてます。 そんな盆地を見渡すことができるのがこの冷水峠です。 ちょっとした展望台がありのんびりすることができます。

■アリスファーム

30人あまりの人が農業、牧畜を主体に生活をしているのがアリスファームです。 いろいろな体験教室があるほか広大な羊の牧場があります。 体験教室は草木染め、ジャム作り、子羊の授乳などがありどれも楽しめます。 季節によりやっているものが違うので注意して下さい。 また一年中、羊舎で羊を見ることができますし、レストラン等も充実しています。

一人旅の場合は行くのはなかなか抵抗がありますが数人で行く時は一日いてもあきません。 基本的には札幌からなど道内の人が多いです。 道外からだとなかなか予定しにくい所ですが小樽からニセコへの途中、積丹に行ったついでになど計画ができます。

■保養センター

シンプルでちょっとヨーロッパ風?の建物が目印の日帰り温泉です。 札幌、小樽に近いためかいつも結構にぎわっています。 天然岩を配した浴場が名物です。

(日帰り入浴400円、10:00〜21:00、月曜定休)

■国道393明治付近

私が行ったときは山間の幅が広いダートでした。 現在はどうなっているかわかりませんが自然が満ちあふれた空間です。 何があるという訳ではありませんがいい気分にさせてくれる所です。 渓流釣りの人の車がちらほらいたので釣りの名所かもしれません。

最近道路工事が本格的に始まってしまいました。残念、残念。

■ヤマハリゾートキロロ

赤井川村にある大規模リゾート施設です。

(交通:余市-[バス15分]-峠-[バス10分]-赤井川-[バス10分]-都-[バス25分]-キロロリゾート/小樽-[バス45分]-キロロリゾート)


北海道旅情報巻頭  4-6.札幌・小樽・石狩
4-6-3.小樽