4-9-3.旭岳・天人峡


旭岳温泉

旭岳山腹にある高原の温泉。温泉街としての市街はなく森の中にホテルや旅館が点在していて雰囲気はとてもいい。近年ホテルの改修、改築が進み、目的、予算毎にそれなりの満足感が得られる形になっています。ハイグレードなホテルはラビスタ大雪山、それに万世閣のホテルベアモンテが続きます。温泉にこだわりたいなら湧駒荘、リーズナブルなホテルはディアバレーといったところ。

一部無料で乗車できた旭川からの旭川電気軌道バスいで湯号は有料になっています。

湧駒荘

数ある温泉の中でも特筆すべきが湧駒荘です。宿泊棟本体は建替えられたのですが古くからある別棟の温泉棟はそのまま生かされさらに宿泊棟に新しい浴室、露天風呂が設けられています。A(別棟源泉4+新設内湯源泉1+露天風呂1)とB(新設内湯源泉3+露天風呂2)に分かれていて毎日21時に男女が入れ替わります。AがBに比べて格段に優れていて源泉5つをすべて味わうにはAに入る必要があります。日帰り入浴では宿泊客も利用可能な日帰り入浴施設「神々の湯」(内湯2+露天風呂1)がありリーズナブルに湧駒荘の温泉を楽しめます。食に関しても十分に相応のものが夕食に並びます。露天風呂は新設内湯の源泉と同じもの。

(日帰り入浴:600円、10時-20時、本館利用の場合は1,500円、13時-17時)

旭岳温泉日帰り入浴

その他の宿泊施設では日帰り入浴はホテルベアモンテが1,500円(昼食付き2,000円)とかなり高いほかは500円〜600円程度。入浴時間は正午前後〜夕方前後がほとんどです。大雪山山荘が9:00からと朝から利用が可能ですが小さい施設。ラビスタ大雪山、ディアバレー、白雲荘は日帰り入浴はできません。

(グランドホテル大雪:600円、11時半-18時、白樺荘500円、13時-19時他)

■ワサビ沼

歩いて30分ほどで行くことができる湿原と沼。冬期でも沼は凍ることがなくクロスカントリースキーで行くことができるらしい。

(交通:旭川-[旭川電気軌道バス直通70分、天人峡経由110分]-旭岳)



天人峡温泉

大雪山に抱かれる谷間にある小さな温泉街。かつては発見した松山多米蔵の名前を取り松山温泉と呼ばれていました。

天人閣

天人峡にはホテル敷島荘、天人峡パークホテル、天人峡グランドホテル、天人閣の4軒の温泉宿があります。その中で日帰り入浴でお薦めしたいのが天人閣。ナトリウム・カルシウム・マグネシウム―硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉で給湯にも細心の配慮を行っていて温泉を存分に楽しめます。ただし日帰り入浴時間は短いので注意が必要。

(日帰り入浴:700円10時-17時)

パークホテル(11時半-20時)、グランドホテル(12時-22時)は露天風呂があり同じ700円の料金設定。露天風呂がない敷島荘(12時-19時)は600円となっています。


羽衣の滝・敷島の滝

羽衣の滝は天人峡の谷に落ち込む落差270mの滝でたいへん迫力があります。紅葉の時期は谷全体が黄や赤に染まり美しい。さらに行くと忠別川本流にある敷島の滝が現れます。落差はわずかながらも水量が豊富。敷島の滝までは訪れる観光客は少ない。

■滝見台

化雲岳へ向かう登山道の途中にある羽衣の滝を斜めに見下ろす展望地。谷から這い上がるためじぐざぐにひたすら登っていくことになりかなりつらい。

■ひょうたん沼

こちらも谷を登った先にある小さな沼。訪問方法としては旭岳温泉からずっと下っていくと楽ですが旭岳温泉・天人峡温泉間は約2時間の軽登山となります。

(交通:旭川-[バス95分]-天人峡)



旭岳

北海道最高峰で一度は登っておきたい山ではないでしょうか。 ロープウェイを利用して中腹の姿見まで行くことができ、そこから山頂までハードな登り約2時間で山頂に到達します。 砂の登山道はなかなか前に進むことができず苦労します。 また途中木陰が全くないので体力も消耗します。 注意しましょう。

体力のない人はロープウェイで姿見まで行き周辺を散策するだけでもいいでしょう。 姿見の池周辺も魅力的な風景が随所にあります。 黒岳ロープウェイよりお勧めです。

ロープウェイが平成12年6月より運行を再開しました。 今度のロープウェイは途中の中継地点がなくなり直通になりました。 以前は途中に天女ヶ原という駅があって天女の湯という野天温泉があったのですがあそこは行けなくなってしまったのでしょうか?

(交通:旭川-[バス95分]-旭岳)


北海道旅情報巻頭  4-9.旭川・層雲峡・大雪
4-9-3.旭岳・天人峡