奥尻の入口、江差・瀬棚へ



奥尻島に船で訪れるにはまず奥尻への航路の起点である江差か瀬棚に向かわなければなりません。江差、瀬棚は日本海岸の小都市でそこに行く手段は限られてきます。

■函館-江差-奥尻の連絡方法

江差の場合はJR江差線と函館からの直通バスがあります。どちらも本数は限られていて各1日6往復運行されています。江差線は各駅停車のみしかありません。

航路は冬期以外は奥尻行きは江差港発が7時、13時、奥尻発は江差港着が12時、18時の2本になります。

始発の7時発に乗船する場合、車で訪れる場合は別ですが宿泊することが必要になります。ビジネスホテルはホテルニューえさし1軒で私はそこを利用しました。ホテルニューえさしから港までは20分程かかりますので朝6時過ぎには余裕をみて出発しましょう。

函館からのバスの場合、終点江差バスターミナルまでは行かずに中歌町で降りれば10分程でフェリーターミナルへ行くことができます。一方JR江差線の江差駅からフェリーターミナルまでは30分程かかりますので注意しましょう。

綱渡り的に接続を予定しているともし遅れた場合たいへんですので江差の町歩きやかもめ島散策を組み入れるのもひとつの手だと思います。車の場合、江差港の駐車場は一時的な駐車でしたら大丈夫ですがこちらもぎりぎりに行くと満車の可能性がありますので注意しましょう。

■札幌-瀬棚-奥尻の連絡方法

瀬棚-奥尻のフェリーはGW〜秋のシーズンのみの運行ですが江差-奥尻の便よりも観光的には利用のしやすいダイヤになっています。そんなフェリーに札幌からのバス、特急せたな号と長万部からの路線バスが接続しています。

特急せたな号は季節運転ですがフェリーの運航シーズンのほとんどをカバーしています。平成14年〜平成15年正月までの運行期間は4月26日〜9月30日・12月27日〜12月31日・1月2日〜1月4日です。フェリーのダイヤに合わせて時間も設定されているので札幌からの利用では最も便利でしょう。予約はしておいた方が安全かもしれません。連絡先は北都観光札幌バスターミナル(011-241-0241)になります。

長万部からの路線バスも接続が取られているわけではありませんが比較的利用しやすいダイヤが組まれています。奥尻7:20発のフェリーを利用し札幌に帰る場合は路線バスで長万部まで行き12:43発のスーパー北斗7号に乗れば札幌に14:45に到着します。

瀬棚9:25発のフェリーに乗る場合は長万部からの早朝のバスもありますが瀬棚宿泊が余裕があっていいかもしれません。宿としては民宿マリン倶楽部などがあります。

東京から奥尻を目指す場合上野16:20発カシオペアもしくは16:50発北斗星1号に乗車し長万部にて下車、路線バス-フェリーと乗り継ぐのも実はかなり早く便利です。飛行機で函館、札幌に行きさらに乗り継いでいくよりも簡単に行くことができるのです。


北海道旅情報巻頭  3-7.天売・焼尻・奥尻へ
奥尻の入口、江差・瀬棚へ