深名線沼牛駅の駅舎の今(平成15年)



深名線はJRに引き継がれた数少ない北海道内のローカル線です。廃止されなかった理由は代替道路の未整備ということでした。朱鞠内〜北母子里の区間は狭いダートが続き今も冬季は通行止めになるのですがこれが当初の廃止を免れた理由だったのです。そんな区間は過疎の勢いも早く現在は無人地帯になっています。そして深名線自体も平成7年に廃止されました。廃止された当初は倍増したバスの本数さえも今では削減されてしまっています。

そんな中の駅のひとつに沼牛駅がありました。純然たる木造駅舎でほとんどが貨車駅舎になってしまった北海道内では廃止こそされてしまったものの貴重な存在です。写真は道路側からの写真。



写真左右ともホーム側からのもの。線路がない以外ほぼ風景的には原型をとどめていることがすばらしい。



写真左は駅前通りのもの。歯抜けにはなっているが駅前の雰囲気を保っています。写真右は駅前に今も残る倉庫。沼牛駅は貨物取り扱い駅であったため農作物の集積所としての機能もあったことを今に伝えます。




北海道旅情報巻頭  3-5.北の鉄路
深名線沼牛駅の駅舎の今(平成15年)