増毛町の山間空間・信砂御料








増毛町においても山間の集落はほとんど消滅しています。農業は海岸に程近い場所では稲作が営まれ、暑寒別川流域の一部では果樹の栽培が行われてはいますが、信砂御料、新信砂といった明治後半から大正期に入植した集落は今では消え去り荒野が広がります。果樹関係の農業出荷額は米を凌ぐ程で、それらの集落も近年の方向性次第では農業が存立しえたのではないかとも感じるのですが、それはあくまで机上の空論に過ぎないのでしょう。




信砂小学校は海岸線から道道増毛稲田線に入り信砂御料に向かう途中、脇道を少し西側に入った場所にあります。平成7年に改築された木造校舎はたいへん魅力的。ここからさらに奥に昭和49年に廃校になった新信砂小学校があったとのことだが今ではとても信じられません。



増毛町の焼却炉。小規模でダイオキシン問題で休止になったもの。この様な解体にはダイオキシン対策が必要でその分金額が嵩むのですが最近補助金も若干付くようになりました。



道道の脇の農家の廃屋。植林された木々の奥にひっそり佇みます。



農地は植林をされ森に還っていきます。放棄された時期により笹原であったり様相が異なります。



道道脇の農家の廃屋。



もしかしたら昭和52年に廃校になった信砂御料小中学校ではないかとも思っているのですがどうなんでしょう。



道道は雨竜町まで続きます。ほとんど車も通らない快適な道。



北海道旅情報巻頭  3-8.農林山村スケッチ
増毛町の山間空間・信砂御料