幌加内町の円形校舎・朱鞠内小学校



旧朱鞠内小学校は朱鞠内の市街から少しだけ離れた、旧深名線湖畔駅にも程近い場所にぽつりとあります。朱鞠内市街は今でこそ旧朱鞠内駅周辺にわずかに集落を形作るだけですが、かつてはこの一帯にまで人家は点在していたのでしょう。そして雨竜第一ダム建設当時にはこここそが人が最も集まった場所であったのかもしれません。



旧朱鞠内小学校の建物は昭和32年に完成した鉄筋コンクリート3階建ての円形校舎です。昭和61年に廃校になった建物は平成元年に改装され宿泊施設「ふれあいの家まどか」として活用されています。その後平成4年に六角形の新設の体験実習館と渡り廊下でつながれ現在に至っています。

建物外見から判断する限り、改修はしっかり行われた雰囲気で、ここが学校であったということは知らなければ気づかず通り過ぎてしまうことでしょう。屋根なども新たに造られたものではないでしょうか。私が訪れた時にはどこかの小学校の生徒らしき団体が渡り廊下の下に集まっていました。純粋の宿泊施設としてよりも宿泊研修施設としての性格が強い施設のようでした。





現在の朱鞠内小学校は朱鞠内市街の程近い旧朱鞠内中学校の跡地に昭和61年に移転していますがこちらは普通の校舎です。幌加内町内には平成24年度は幌加内小学校と朱鞠内小学校の2校体制、朱鞠内小学校は生徒数11名、新入生1名でした。母子里は朱鞠内小学校の学区に含まれますが中学校になると名寄市へ通う場合もある地域です。



校舎の横には朱鞠内中学校の記念碑が雪に埋もれていました。




北海道旅情報巻頭  3-3.学校図鑑
幌加内町の円形校舎・朱鞠内小学校