知床自然センターから乙女の涙へ

冬にはかつてはウトロ市街までしか除雪されなかった道路も今では知床自然センター、そして岩尾別分岐までが通行できます。岩尾別分岐には岩尾別YHしかないので、岩尾別YHに泊まる人以外には知床自然センターが実質的な終点になります。この自然センターは冬も開館していてダイナビジョンの上映やクロカンの道具、かんじきの貸し出しを行っています。クロカンのコースはどれも短く傾斜もほとんどないので超初心者でも十分大丈夫です。

■乙女の涙コース

自然センターから乙女の涙の展望台までのコースです。 最も距離も短く2km程。自然センターから少し行くと森林地帯になり森林を抜ける地点はちょっとだけ下り坂、あとは気持ちのいい平原を歩いていきます。冬の乙女の涙は完全に凍りつきその眼下のオホーツク海には流氷が広がります。他のコースにもいえることですが荒天時は無理をしないことが必要です。灯台方面は今は立ち入り禁止かもしれません。






■原生林コース

自然センターから乙女とは逆に国道をわたり山に向かって行きます。2.5km程で野鳥観察には向いているコースです。

■開拓地

3.5km程のコースでかつて開拓が試みられた地を歩いていきます。このような知床の奥地にも開拓者の手が入った時代があるのです。そしてその開拓地は知床五湖に向かう途中の車窓でも散見することができます。かつての開拓地は森林が切り開かれ笹原になりそこから眺める知床連山とオホーツク海はとても美しいのです。かつての開拓地は今では逆に森林に戻す努力がされています。

(交通:斜里-バス[55分]-ウトロ温泉-バス[10分]-知床自然センター)

知床自然センター


北海道旅情報巻頭  3-2.北海道冬の旅
知床自然センターから乙女の涙へ